端午の節句の食べ物の由来は? 健やかな成長を願う食べ物が地域で違うってホント?!

端午の節句、5月5日のお節句の公式な名称です。今ではすっかりこどもの日になってしまいましたが、本来は少し見慣れない漢字で構成された季節の区切りです。

二十四節気とは違う古代中国での区切りです。節句は年5回あります。1月7日の人日(じんじつ)の節句以外は、1ケタの奇数月の月と同じ日を節句としています。同じ数字が重なる縁起の良さで選ばれた日ですね。

現代の5月5日のお節句は3月3日同様、こどもの成長を祝う主目的があるので、飾るものも食べるものも様々な決まりがあります。

これを見るとやはり季節を感じます。この時期に見るから、今年も食べなきゃと思います。食べ物に由来はあるの? 端午の節句。実はそれ全国共通ではないかもしれません。あなたはナニを食べますか?

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端午の節句の食べ物は? 由来はナニ??

端午の節句の食べ物とその由来。端午の節句は5月5日、イメージする食べ物がありますよね。童謡にも歌われています。端午の節句の食べ物には、節句にちなんだ由来があります。

端午の節句に食べる二大巨頭の「かしわ餅とちまき」。この由来から調べてみました。

楽曲は1923年リリース♪かしわ餅じゃ字余りよね…

  • かしわ餅
  • かしわ餅は柏という木の葉で包んだ、あん入りのお餅。由来のポイントは柏にあります。柏には新しい葉が出てから古い葉が落ちる特徴があります。

    柏はブナ科の落葉樹。通常であれば秋が終われば葉が落ちるのですが、柏は新しい芽が出るまで、前に出た葉が落葉しません。

    落葉で木だけになることなく、途切れずに葉が茂ることから「代々途切れず続く」縁起の良い木と認められました。

    柏の葉を使ったかしわ餅は1700年代に江戸で誕生。途切れない柏の葉の様に、今に続くロングセラー和スイーツです。

  • ちまき
  • 漢字での表記は粽や茅巻きがあります。紀元前の中国に、笹に包んだお米を弔いのために、端午の節句に川に投げ入れたという伝説が残っています。これが中国でのちまきの始まり。

    日本では平安時代の終わりに、もち米を葉でくるんで蒸したちまきのレシピが登場しました。特に茅(かや)は厄を祓うパワーを持つ葉。茅で巻いたことから茅巻き(ちまき)が生まれました。

    現代のちまきも災難を祓い、健康で過ごせることを願っています。

    アジア圏では様々なちまきのスタイルがありますが、日本の端午の節句のちまきはシンプルでスタイリッシュ。ビジュアルも備わったお節句フードですね。

両方とも端午の節句に食べるのに相応しい、由来ある食べ物ですね。ところでかしわ餅とちまきどちらに馴染みがありますか? 二大巨頭の2つですが、地域で違いがあるようです。

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端午の節句の食べ物♪あなたはどっち? 私は両方?!

端午の節句の食べ物、かしわ餅とちまき。あなたはどちらに馴染みがありますか?

端午の節句に食べるかしわ餅とちまきには地域での温度差があります。関東地域はかしわ餅・関西地域はちまきを食べることが多いようです。

江戸が発祥のかしわ餅。由来にある代々続くことが、武家社会のマインドに合致した食べ物です。寒冷地でも育つ柏の木が、関東より北でも生育していたことも理由の1つとなりました。

京都でのちまきと聞くと祇園祭の粽(ちまき)をイメージするかもしれません。形は同じですが、祇園祭の粽そのものは厄除けのお守りなので食べられません。食べられる粽を販売する和菓子屋さんが京都には沢山あります。

それ位、ちまきは馴染みの姿と食べ物なのですね。平安時代に平安の地発祥なので関西地域はちまきを食べることが多いようです。

「茅」で厄払いはホンキです。茅の輪をくぐって後半戦も上げて行きます♪

私事で申し訳ないのですが、私はこの2つを端午の節句にセットで食べるものと思い込んでいました。出身は東京から西に向かって、新幹線で約1時間40分で到着する地域。

西でも東でもないビミョーな位置ですが、思い返せば食べ物は西のスタイルを取り入れることが多かった気がします。今となれば両方を食べられる地域であったことに感謝あるのみ…

端午の節句には、それぞれの地域に相応しい食べ物があります。全国区になる必要はありません。地域だけで食べられる食べ物は大切な文化、これからも食べ続けてくださいね。

まさかの落とし穴?! みそ味を知らなかった…??

かしわ餅には「こし・つぶ・みそ」の3種類があります。この3つがスタンダードなラインナップ。でもまたもや私事ですが「みそあん」があることを知ったのは関東圏に住み始めてからでした。

もち生地に甘いあんこをくるんで、柏の葉を巻いたものをかしわ餅、これ以外には種類は無いと思っていました。みそ…味噌…あんこに味噌ってあり得ないと当初は頭と舌で拒否していました。

でもかしわ餅が生まれた1700年代は中のあんは塩系の味だったようです。江戸時代の砂糖は貴重品、今の様に誰もが使える調味料ではありません。

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時代が進んで一般人でも砂糖が使えることになってからは、甘いあんが主流になったようです。みそ味のかしわ餅にも地域性があるようですね。今では関東の各地でみそ味が販売されています。

白あんと白みそを混ぜたあんは上品なホワイト系かしわ餅。今では私も受け入れています。塩味のポテチと甘味のチョコレートのコラボのルーツは、ここにありそうですね。

端午の節句♪端午の由来はナニ?

最後になりましたが端午の節句の「端午」なんだか勇ましい響きに聞こえますが、由来はご存知ですか? 端午は極当たり前な由来でつけられました。

「端」は端緒の端、物事の始まりを意味します。午(うま)は丙午(ひのえうま)にあるように干支の午。紀元前の中国の暦で5月は午と呼ばれました。

5月の始めの日で「端午」という節句名を冠しました。

勇敢なイメージとは、ほぼほぼ関係ないようですね。5月5日にはもう1つ習わしがあります。菖蒲湯(しょうぶゆ)です。これも中国で薬草として使われていた菖蒲で無病息災を願う行事。

大型連休も終わりに近づく5月5日の端午の節句。由来のある食べ物や行事で健やかな成長と日々を願う日にしたいですね。かしわ餅とちまきで、連休明けのパワーを補給しましょう。

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