漂白剤の違い! キッチン用と使い分ける必要はあるの?

漂白剤と聞くと「真っ白にしたい!」なんて願望が頭に浮かびますか? 白いモノは白くしておきたい、そんな時には漂白剤の出番です。身近に使う日常のモノ達をキレイにして、モチベーションも上げていきたいですね。

セレブなお家のティーカップの画像に添付されたキャプション「茶渋は全くありません」を目にしました。キレイにする手間を惜しまない暮らしは、まぶしく輝いています。

キッチン

そんな時店頭の漂白剤が2種類あるのに気が付いたのです。洗濯コーナーと食器用洗剤コーナー、それぞれに漂白剤がいます。

保ちたいのは高級感が漂う白さ、だってそこに惹かれて使っているのだから。違いはあるの? 漂白剤のキッチン用は他に使って大丈夫? 両方買うのは重いし置き場も無い、できれば1本で済ませたい…

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漂白剤の違いは? キッチン用はオールマイティ?!

漂白剤の違い、キッチンで使うモノと洗濯用には違いがあるのかが気になります。漂白剤を購入する時、違いを確認してキッチン用を選ぶ意味はあるのでしょうか?

キレイなまな板で料理の腕もUP♪

今回は「塩素系漂白剤」について調べました。キッチンと洗濯の違いを表にして確認します。

項目 キッチン 洗濯
名称 台所用 衣料用
主成分 次亜塩素酸ナトリウム
水酸化ナトリウム
界面活性剤
次亜塩素酸ナトリウム
水酸化ナトリウム
使用可能なもの 白いふきん プラスチック 陶器 ガラス 塩素系or酸素系漂白剤が使えるマークのある繊維製品
主な役割 除菌・漂白・消臭 衣類の黄ばみやシミの漂白

台所用と衣料用としてそれぞれ名前もついています。台所用の主な成分には界面活性剤が入ってますね。浸透し汚れと混じりあって汚れを落とす作用を持つ成分。

キッチンで使うモノは油での汚れも考慮して、界面活性剤が加えられています。衣料に使う場合は次亜塩素酸ナトリウムによる漂白を、主な目的としています。

どちらも漂白剤として使えるのであれば、台所用を衣料用に流用しても大丈夫! って結論を出したくもなりますね。でもちょっと待ってほしいのです。使い分ける理由には、こんなことがあります。

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キッチン用と洗濯用の使い分けはマスト?!

同じ漂白剤なら1本を用意して台所でも洗濯にも使う。オールインワンなら家事の時短・経費節約にもつながりますね。でも使い分けてほしい理由はコレ。

強い漂白力を持つ塩素系漂白剤は、使い方を間違えると事故につながる。

容器の裏面などに書かれている使用上の注意、台所用と衣料用はそれぞれの使う場面を想定して記載されています。

例えば台所用の注意事項「使えるもの:プラスチック類」があります。その後に()書きがあります。(メラミンを除く)とあります。

メラミンは塩素系で漂白すると汚れを落とすと同時に、表面を溶かしてしまいます。ザラついた面に汚れが付きやすくなります。結果的にはメラミン製品をダメにしてしまうコトになるのです。

衣料用塩素系漂白剤でシャツを白くしようと思ったらピンク色になって、気分はブルーになってしまった経験はありませんか? シャツに付着した日焼け止めが原因です。

日焼け止めに使われている成分が塩素系漂白剤に反応することで、起こる現象。ピンクに染まってしまったわけではありません。ピンク化してしまった衣類の復活方法が衣料用には記載があります。

塩素系漂白剤は薄めて使うのが基本ですね。希釈の割合もそれぞれに合った数字が載っています。面倒だから1本で流用をしていると、重要な注意事項を見逃す可能性は否定できません。

台所用・洗濯用それぞれ目的に合わせて用意することで「安全な漂白」ができます。

これは共通! まぜるな危険を再確認!!

台所・洗濯と使い分けが必要な塩素系漂白剤ですが、共通して注意をしなければいけない項目があります。容器に赤や黄色で、大きく書かれている「まぜるな危険」です。

バケツ

まぜるな危険ですがナニをまぜると危険な状態になるのかを少し科学的に再確認したいと思います。

    塩素系漂白剤にまぜると危険な物質は酸性。

  • 酸性とは?
  • 洗剤であれば水アカなどのアルカリ性の汚れを落とすタイプ。(クエン酸・サンポールなど)食酢も含まれます。

    アルカリ度の高い塩素系漂白剤と酸性度の高い洗剤を混ぜると、分解が急速に進み「塩素ガス」が発生。このガスを吸い込むと呼吸器系統に支障が現れ、命を落とすことになります。

家庭で常備している洗剤で重大な事故を起こさないために、容器に記載されている注意事項は必ず確認をして下さい。

◆まぜるな危険! 基本的注意事項3点
・塩素系と酸性の洗剤は同時使用をしない。
・容器に混ぜて使わない。
・空気が必ず排気できる換気をする。

そして、まぜるな危険で迷うのが「酸素系」と表示のある漂白剤です。塩素系漂白剤と酸素系漂白剤をまぜると危険? と心配になっていませんか。塩素系と酸素系をまぜるとできるのは酸素。危険性はありません。

ただし洗浄成分の分解が早く進み過ぎて、汚れを落とすパワーが弱まります。まぜても意味無し! な結果に終わります。

ノロウイルスにはどちらが有効?

塩素系漂白剤と聞くと思い浮かぶのが、ノロウイルス対策があります。洗剤として使用する場合は台所用・洗濯用は使い分けが必要です。

でも市販の塩素系漂白剤は濃度が約5%なのでノロウイルスに対してはどちらも有効です。

◆希釈も共通で大丈夫
・つけ置き用(200ppm以上)の希釈
水5L:50ml

・床などの消毒(1000ppm以上)の希釈
水1L:50ml

※製品によって違いがあるので必ず確認をして下さい。

ドラッグストアで良く目にするのは花王から出ているハイターですね。ライオンが出していたブライト、今は一般向けには販売をしていないそうです。

PBの塩素系漂白剤もノロウイルス対策に使用可能と係の方に確認をしました。消毒に重要な成分、次亜塩素酸ナトリウムは置いておくと自然に分解をする性質を持っています。

長期間保存したものは効果が得られない心配もあります。ブランドにこだわらず、コスパな新しい製品を用意しておくのも確実な対策の1つとなりそうですね。

色落ちや特有の香りからチョット危険なイメージがある塩素系漂白剤。でもしつこい汚れを落とす・感染症の消毒には欠かせない存在。

気を付けるべき点をしっかり確認すれば、白いカップやお皿で気分もスッキリ白くできるのは間違いありません。

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