青海波の意味は? 縁起の良い予感がするパターンの始まりは海じゃないの?!

青と海と波。この3つを合わせて青海波…。正しい読み方は?正解は後でのお楽しみにしたいと思います。青い海に波の模様、組み合わせとしてはちょっとベタなんて思ってしまいます。

自然を感じるのには欠かせない海。青い海を見れば心も和みます。そして打ち返す波の白さはやはりマストアイテム。なくてはならないテッパンのコラボです。

青と海と波を組み合わせてできた模様。歴史あるこの柄は今でも様々な場面で目にすることができます。

和柄の代表ともいえる文様です。いつ頃からどこから始まったのかを知ればもっと愛着が沸きます。イイことがある予感の意味と縁起を持つ青海波。あなたのそばで幸運を呼び寄せます。

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青海波の意味そして縁起は?

青海波の意味と縁起を知りたいと思います。青海波と耳にしてピンとこなくても模様を目にすれば、どこかで見たことが…と思うはず。青と海と波をパターンにした見事なコラボです。

線だけで描く青海波♪オシャレです

青い海と波なんて昭和なアイドルのサマーソングと勘違いされそうだけど、読み方と意味しているモノはこれです。

  • >青海波：せいがいは

    • かいではなく「がい」と濁る所が歴史を感じさせます。

  • 模様の意味は?

    • 曲線を使って波が続く様子を表しています。円を1/4等分にしてとがった方を下にして左右2辺も曲線にします。1つの波の中にも扇の形が見られます。

    続く波の様子と末広がりの扇のデザインは、良いことがあることを願い予感できる吉祥模様です。

特別な時だけではなく、日常の小物にも取り入れるのもイイですね。幸運の印にもなってくれますよ。

次はどのようなご縁で青海波の模様が出来たのかを知りたいと思います。

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青海波の縁起は? 海から伝わったの??

波をかたどった青海波。模様の始まりは海を見ていて思いついた…と予想しました。海に囲まれた日本。江戸時代に描かれた浮世絵の「神奈川沖浪裏(かながわおきなみうら)」という傑作も。

でも意外にも青海波の始まりにはこのような説があります。

中近東のペルシャ地方にも青海波と同じような模様があります。日本には古代中国から飛鳥時代(592年～710年)あたりに伝わったとされるのです。

200年代辺りに作られた古墳から今の青海波に似た模様がある、埴輪が出土したという報告もあります。

その後、青海波は平安時代に作られた雅楽(高貴な人たちのための演奏曲)のタイトルに起用されます。この雅楽を舞うための衣装に波の模様が使われました。

この波模様が今目にしている青海波のパターンと同じかどうかはよく分かっていません。でも青海波という言葉は平安時代には存在をしていました。

そして波を模した模様としての青海波のネーミングが、広く知れ渡るのはもう少し先の時代です。

葉っぱから生まれた歴史と意味を持つ模様。あなたの手元に麻の葉を…

唐草模様のように連続する模様として使われていた青海波が波や水と関係していると言われ始めたのは鎌倉時代以降。

時代を経て江戸時代中期(1600年代後半)に手書きで完成度の高い青海波模様の漆器を制作する勘七という職人がいました。

あまりの絵の上手さ筆さばきの巧みさに、彼を「青海波勘七」と周囲が呼ぶようになりました。そのことから「青海波」の名前が広く世間に知られるようになったようです。

青海波の始まりについてはコレという決まった説は無いようです。でも大地と海を越えて伝わり、今なお続く模様であることは間違いありません。

青海波に季節は関係あるの?

先程も書きましたが青い海の波…、夏ワードが満載のネーミングですね。実は私も季節限定の模様と思ったりしていました。でも安心してください。

吉祥模様は季節に関係なく使える模様。

吉祥模様は打掛や振袖にも使われます。波を表すシンプルなラインはゴージャスな模様を引き立てます。

末長い幸せのために選ぶ価値のある模様ですね。

雅楽のタイトル青海波は「清海波」「静海波」と表記されることもあります。清らかな静かな海をイメージできる漢字ですね。時代に関係なく穏やかな日が長く続くことを願う模様です。

青海波はフレキシブルに使えます!

現代では波を模した模様として人気の青海波。基本の模様だけではなく足し算や引き算でまた青海波が持つ違う魅力を引き出しています。

◆紅葉青海波
基本の青海波の上に紅葉の葉をのせるだけで、水に流れる葉をシンプルに作り上げます。

◆花青海波
波の曲線の中に花のおしべ模様を描けばカワイイ系の青海波に変身。菊の花を線で描いた菊青海波は少し大人の雰囲気を出しています。

◆破れ青海波
波の模様を所々抜いています。見慣れた連続模様では無く、波の輪郭が見えるのが新鮮です。

決まりがあるからそこを崩してオシャレに変化させたいのは今も昔も変わりません。私も新しい変化青海波の出現を楽しみにしています。

伝わった時には海はあまり関係がなかったかもしれません。気が付けば無限大に広がる海を図案化して人々の間に根付きました。

この後はいつまでも平穏な青い海が続くという願いも込めて、青海波を末長く受け継いでいきたいと思います。

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