さわらの旬が秋ってホント? 裏切られた気がしています?? 漢字のイメージを一掃?!

さわら、美味しいですよね。ちょっと大げさですが、西京漬け中でベストワンの魚といっても過言ではありません。献立表などにこのメニューがあると頬がゆるんでしまいます。

そしてさわらといえば魚編で表す漢字がありますね。魚編に春と書きます。春という字が目にも止まりやすいので沢山ある魚編の漢字の中でもメジャーな存在でもあるでしょう。

けれどこの漢字のおかげで少し勘違いや思い違いをされているという噂を耳にしたのです。

季節を告げると信じていたのは間違っているのでしょうか。美味しいければそれでいいけれど。秋なの? さわらの旬。正しいピークの時期を調べてみました。

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さわらの旬は秋なの? 漢字と違う季節はホントなの??

さわらの旬はという話を耳にしました。ホントに旬は秋なのでしょうか。魚編に春と書くのに旬が秋なんて信じられません。

さわらには程よいコクの甘みが似合います

さわらの旬はいつなのか、それに対する答えはコレです。

さわらは地域によって旬が変わります。

漢字では「」と書くので旬は春だけと思い込んでいました。さわらは一か所に留まらないタイプの魚です。

そのために獲れる季節は春限定ではありません。秋にしか獲れないということもないのです。

美味しいさわらを食べるために、この後はさわらの旬の真実に迫りたいと思います。

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すべての季節に対応? 年間を通して美味なの??

さわらの旬は漢字表記の春ではなくそして秋というわけでもないようなのです。それならばさわらの旬はいつなのでしょうか。さわらの旬を地域別でまとめてみました。

・東北地方:9月~11月
・北陸地方:10月~12月 3月~6月
関東地方:12月~2月
・関西地方:4月~6月
・山陰地方:10月~3月
・瀬戸内海:5月~6月
・九州地方:11月~3月

海に囲まれた日本は各沿岸を魚が泳いでいます。さわらもその1つ、それなので各地の海で旬も変わるのです。

脂ののったさわらは海水温が低い時期に獲れます。

特に関東では「寒さわら」と名付けられ旬の食材として流通しています。

漢字の通り春に旬を迎えるのは主に西の地域。

ただし西京漬けに使われる西京みその故郷、京都の旬は秋から冬です。

日本海に面している漁港ではブランドにもなっています。

地域別に旬を見た結果、さわらは太平洋沿岸から日本海沿岸まで幅広く愛されている回遊魚であるのが分かりました。

いつでも食べたい? それなら栄養はどうなの??

秋だけじゃない漢字にある春だってそして冬も、夏なら保存食の雄でもある西京漬け、1年中美味しいさわらがあるのです。

日本近海で獲れるさわらは江戸時代に殿様だけでなく庶民の食卓にも上った記録が残っています。それならば」栄養はどうなのでしょうか。数値で見てみたいと思います。

比較相手には誰もが好きな現代の魚「サーモン(大西洋鮭)と秋から冬に食べる魚編に雪と書く「たら」を選びました。

★★★ さわら
焼き/100g
大西洋鮭
焼き/100g
たら
焼き/100g
カロリー 184kcal 270kcal 103kcal
たんぱく質 23.6g 24.5g 25.2g
脂質 10.8g 19.7g 0.2g
ビタミンD 12.0μg 11.0μg 0.7μg

※カロリーは下記文部科学省食品データベースを参照。https://fooddb.mext.go.jp/

さわら・大西洋鮭・たら3種類とも重さ1切れは約80gを参考にしてください。さわらはお刺身でも食べられますが季節を問わず食べられる「焼き」で表にしました。

海を自由に泳ぎジャンプする姿が魅力です♪ トビウオの旬はいつなの? 天然そのものの魚の話はこちらで

大西洋鮭と比較するとカロリーは低めです。

けれどたんぱく質の含有量はそれほど差がないのでほぼ低カロリーで高たんぱくな魚といえますね。

秋から冬にかけて旬を迎えるたらと比較して脂質の含有量が多いのはちょっとビックリです。

脂がのっていると評価されるのは数値からも分かります。

味噌を使って保存した西京焼きもパサつかずしっとりとした食感が味わえるのもこのおかげですね。

鮭・サーモンはビタミンDの含有量が多い魚として認識されていますが公的な数値ではさわらの方が上回っています。

カルシウムの吸収を促す効果を期待できる魚といえるでしょう。

色はどちらなの? そんな一面もあるの??

ふんわりと焼きあがったさわら。味噌漬けにしても身の色は白といえます。脂は多くてもさっぱりと食べられる魚です。もちろん白身魚と信じていました。白身なのか赤身なのかそれに対する回答はコレです。

さわらは赤身の魚

ちょっと驚きですがさわらは長距離を泳ぐのも可能な筋肉自慢の魚。しっかりと脂もあるので赤身にカテゴライズされるのです。

最後になりましたが実はさわらは「出世魚」幼少時はさごしと呼ばれそのあとはやなぎ、60~80cmを超えるとさわらとして認められます。

さごしはスーパーの魚コーナーに並ぶこともあるのでさわらの子供時代というのを思い出してください。味は淡白なのでハーブなどで香りをつけたムニエルがおススメレシピです。

旬の期間は限定ではなく栄養は人気の魚にも負けていない、人知れずグレードアップもするさわら。

ますます選ぶ理由が増えました。メニューに載っている時は「鰆」と書かれている場合が多いでしょう。文字に惑わされることなく迷わず選んで堪能してくださいね。

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