鯉と鮒にはどのような違いが? 観て食べる貴重なたんぱく源!? 再認識してみよう!!

と鮒。魚へんの漢字を2つ並べました。もしかしたらこの2つはお寿司屋さんの湯飲みには載っていないケースもありそうです。魚とつきますがどちらも海には生息していません。

池や川などの淡水で育つ魚の中でも知名度が高い鯉と鮒。身近にいるはずなのですが鯉も鮒も注目されるのは極めて狭い範囲だったりすることも予想されます。

あわせてこの2つの魚にはとても和的なイメージもあります。その流れから絵になったりシンボルになったりもしますね。

フォルムを思い浮かべることはできますか。絵に描いてくださいと言われたらペンが止まります。知っていますか2つの違い。鯉と鮒。すぐそばにいるかもしれない2つを調べてみました。

鯉と鮒には違いが? 同じようで違うの??

鯉との違い。2つの魚の違いは漢字だけではないと想像します。それならば鯉と鮒のリアルな違いはナになのでしょうか。

鯉と鮒の違いに関してこのような回答例があげられます。

貴重な鮒ずしができるのは年に1度だけです

魚介類的なグループには違いがありません。

鯉と鮒は同じともいえるのです。その理由はコレ。

どちらもコイ科に属する淡水魚

けれど細かく分類すると鯉は「コイ科コイ属」ですが鮒は「コイ科フナ属」に分かれます。

同じようで違う「鯉と鮒」次はそれぞれの特徴についてもう少し詳しく迫りたいと思います。

フォルムにも違いが? ハレの日にも貢献??

種類の名前にもなっている鯉。川魚でもあるのでとうとうと流れる大きな川がある国ではお祝いの日のマストアイテムにもなっています。

鮒との違いを知るために鯉が持つ特徴を挙げてみました。

    ◆鯉の特徴

  • 口の周囲にヒゲがある
  • 大きなものは体長約1mになる
  • 養殖で育つ

「鯉=ヒゲ」といわれる位に鯉のヒゲは大きな特徴の1つです。水中で餌を探す時のアンテナの役目をします。

鯉はとても食欲旺盛な淡水魚、水草だけではなく貝や幼虫などのタンパク質系もガッツリと食べます。

産卵期は4月~7月ですが旬はその前の12月~2月の気温が低い時期。産卵に備えて栄養を蓄える時期は脂がのっています。

養殖の鯉はお刺身で食べることが可能です。こちらはさっぱりと食べられる夏が美味しいと定評になっています。

自然体の魚なの? 意外にもグルメ??

鯉が跳ねる様子は掛け軸に屏風に画材として今も人気です。対して鮒はどうなのでしょうか。

地味な存在と思われがちな鮒の特徴を確認しましょう。

    ◆鮒の特徴

  • クリっとした目
  • 体長は15cm~30cmが平均サイズ
  • 地域限定の種類があり養殖も限定的

鯉のようにヒゲはありませんが丸い目が可愛いというのは単なる噂ではありません。

鯉のように掛け軸の画材にも使われますがフツーに泳ぐ姿は優し気な天然系。自然の中で生きる魚として描かれています。

鯉と比較すると控えめなサイズ感です。鯉は「食べる・観る」と大きくザックリ分けられますが鮒は種類の名前が認知されています。琵琶湖の二ゴロブナはその代表です。

鮒ずしはこの鮒を使って作られます。地域限定の発酵食品は鮓の歴史をスタートさせました。

近年養殖を行っている種類もありますが鯉と違って大規模な養殖は行われていません。

凍った湖の下で生息しているイメージです♪それだけではない生命力と美味しさを持つ魚「ワカサギ」のお話はこちらで

水中に漂う藻や草を主食とする種類もいるのでエサを選ぶ必要もあるようです。鯉と比較すると植物系を好むビーガンな一面も持ち合わせている種類もいます。

最後は鯉と鮒の栄養を比較します。

栄養にも違いはある? 育ちとその後の過程が??

色々と違いがあった鯉と鮒。川や池で育つ淡水魚は海で獲れる魚よりも暮らしの中で身近な存在になっているはずです。

けれど世界の海から魚が集まる現代では鯉と鮒が食卓に上がる回数は減少傾向であるのは否めません。それだけに栄養素を確認して見直すきっかけになればと思います。

鯉と鮒そしてふなずしにも参戦してもらい、公的な数値を表にしました。

★★★ 鯉/養殖
生100g

生100g
ふなずし
100g
カロリー 157kcal 93kcal 181kcal
たんぱく質 17.7g 18.2g 21.3g
脂質 10.2g 2.5g 7.9g
カルシウム 9mg 100mg 350mg

※カロリーは下記文部科学省食品データベースを参照。https://fooddb.mext.go.jp/

鯉は生食ならメニューには「鯉のあらい」で載りますね。あらい1切れは約10gです。鮒の代表的種類まぶなの成魚の重量は200g前後、可食部はその半分です。

鮒は加熱をして食べるケースが多いのですが鯉のあらいの比較のために生の数値を選びました。ふなずし1人前パックは約150gで販売されています。参考にしてください。

鯉も鮒も低カロリーで高たんぱくの食材です。参考までに鶏ささみ100g(1本約55g)のたんぱく質は24.6gなので遜色はありません。

鯉の脂質の多さは生でもしっとりとした食感を作っているのでしょう。

カルシウムは鮒の含有量が多めです。特にふなずしは「鮓」と名乗っていますがたんぱく質もカルシウムも摂取できる優秀な発酵食品でした。

鯉と鮒そしてそれを基にして作る歴史的食品。違いはあっても味わい深く美味しく食べる技と度量は受け継いでいきたいですね。淡水魚の生命力を食卓で盛り立てていきましょう。

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