ライ麦と全粒粉にはどのような違いが? 天然系だけじゃない!! 2つの間にあるものは??

ライ麦と全粒粉、僭越ながら読み方を書いておきます。「らいむぎ」と「ぜんりゅうふん」です。ライ麦は大丈夫かと思いますが全粒粉は読み方を意外と迷うのは個人的な問題でしょうか。

そしてライ麦と全粒粉と一緒によく目にするワードはオーガニックや天然や体に良いというヘルシー系でしょう。いつもコレを食べているなら健康意識高めと判断されると予想します。

どちらを選べばいいのかを含めて時にこの2つの名前が混乱する場面はありませんか。

並べてみれば使っている漢字に共通点は見当たりません。だけど売り場では並んでいます。違いは? ライ麦と全粒粉。2つの間に踏み込んでいきたいと思います。

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ライ麦と全粒粉にはどのような違いが? 同じじゃないの??

ライ麦と全粒粉の違いについてのお話です。製菓材料の専門店やボタニカル系の食品店で目にする機会が多い、ライ麦と全粒粉。

ホームメイドのライ麦パン♪ まるで行列ができるベーカリーですね

違いの前にこの2つに共通している点を探りたいと思います。ライ麦と全粒粉に共通しているのはコレです。

どちらもイネ科に属する麦の仲間と関係している。

イネ科はお米や麦のように主食に欠かせない穀物になる植物と、建材の材料にもなるススキにユニークな形状の猫じゃらしも属しているワールドワイドなグループです。

今回はその中からライ麦と全粒粉の2つをピックアップしました。次はその違いのお話に移ります。

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思ったより距離があった? 相違点で選ばれる??

ライ麦と全粒粉違いの前に共通点を挙げてみました。どちらも「麦」がカギとなりますが、次はその違いを探ってみます。同じイネ科に属していますが2つの違いはコレです。

ライ麦は麦の種類、全粒粉は小麦を使った食材の名前です。

ちょっとややこしいことになっていますか。

ライ麦は麦の中でも「ライ麦」というグループを形成しているので植物名といえます。

全粒粉は麦の外側にある外皮と実の下にある胚芽も一緒に挽いて粉状にしたものです。

全粒粉は小麦を使って作った食材を指します。

通常小麦粉を作る場合には外皮を取り除きますが外皮は「ふすま」と呼ばれ食材として販売されナチュラルな焼き菓子などに使われています。

小麦胚芽はビスケットなどでよく目にしますね。こちらも、粉もの系スイーツやスナックに使われる食材にもなっています。

大きな心で視野も広がる? 実は同じ科に属しています♪ 観るための植物イネ科の「パンパスグラス」のお話はこちらから

次は栄養の違いを見てみましょう。

迷った時はどうする? 噂を数値で見てみたら??

ライ麦と全粒粉、混同しがちな2つですが違いは盲点ともいえるものでした。植物的な種類としてのライ麦、食材としての全粒粉、それならば栄養はどうなのでしょうか。

栄養の違いを数値で見てみます。ライ麦はパンとライ麦を使った全粒粉、小麦粉の全粒粉とパン、そしていつもの食パンを比較してみました。

★★★ ライ麦
全粒粉/100g
ライ麦パン
100g
小麦粉(強力粉)
全粒粉/100g
全粒粉パン
100g
食パン
100g
カロリー 317kcal 252kcal 320kcal 251kcal 248kcal
ビタミンB1 0.47mg 0.16mg 0.34mg 0.17mg 0.07mg
ビタミンB2 0.20mg 0.06mg 0.09mg 0.07mg 0.05mg
食物繊維 13.3g 5.6g 11.2g 4.5g 2.2g

※カロリーは下記文部科学省食品データベースを参照。https://fooddb.mext.go.jp/

ライ麦パンは丸型のスライス厚さ約1.5cmなら焼く50g、食パン1斤の規定量は340g以上、6枚切りは1枚が60g弱を参考にしてください。

ライ麦パン2枚を食べると252kcalですがご飯1膳160gは234kcalなのでライ麦だからカロリーが低めという訳ではないようです。

全粒粉のパンと小麦粉のパンは6枚切りのカロリーはどちらも約150kcalなので粉の種類でカロリーは変わりません。カロリーに気を付けているなら知っておきたいですね。

ライ麦と全粒粉にはビタミンが含まれているという話を耳にしますがビタミンCは全く含まれていません。

含まれているのはビタミンB1とビタミンB2でした。どちらもエネルギーを作る時に必要なビタミンです。

ナッツのビスタチオ100gにはビタミンB1が0.43mg含まれていますが全粒粉にもほぼ同じ量がありました。やはり選ぶ価値はあるようです。

食物繊維はフツーの食パンの含有量は順位が下、こちらの成分を摂れるのは自然育ちのライ麦パンと外皮や胚芽を残した全粒粉のパンでした。

ライ麦のを使ったパンと小麦の全粒粉を使ったパンを比較するとカロリーも栄養成分も思ったより大きな違いはありません。

迷ったときは好みやパンのお供に合うなどで決めても大丈夫でしょう。

麦が原料だけど他にも違いが? 選ぶ楽しみは無限大??

どちらも麦がカギとなっていますが、この2つには違い以外に疑問点がありますね、それはグルテンに関することでしょう。

答えはこのようになります。

ライ麦はグルテンを形成する成分に似た物質(セカリン)を含んでいるのでグルテンフリーとはいえません。

ライ麦はこのようになります。

全粒粉は小麦を使ったものはグルテンを形成するたんぱく質を持っています。こちらもグルテンフリーではありません。

様々なメリットが聞こえる全粒粉ですが、外皮や胚芽も一緒に粉にする時の割合には決まりがありません。使いやすく風味よく全粒粉の持ち味を出すブレンドで商品になるのです。

そして全粒粉は表に載せた強力粉だけではなく中力粉も薄力粉も製造されています。ライ麦を使ったライ麦粉も含めて粉の世界は深く広いのが分かります。

使っている粉を想像するとまた別の美味しさで会話も弾みそうです。選んで食べてテーブルの上を盛り上げていきましょう。

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