熨斗の文様にはどのような意味が? 見た目通りの華やかさ!! これさえ選べば間違いない!?

熨斗「のし」と読む1語目の画数が多い単語です。キーボードを使えば間違いなく変換できるので助かります。そして熨斗袋や熨斗紙などチョット身構えてしまうような熨斗もありますね。

でも今回の熨斗は華やかさのある熨斗。文様に使われる熨斗のお話です。お祝い事に使われる熨斗ですからこれが文様に使われたらナニか良いことがありそうです。

儀式に使われていたものがデザイン化されて今につながるものは他にもあるかもしれません。

その中でもきらびやかなだけではなく、格や歴史も受け継いでいます。選ぶ時には優先順位も上位にあがります。文様の意味はナニ? 熨斗に込められた思いを紐解きましょう。

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熨斗の文様には意味があるの? どのような場面に??

熨斗の文様の意味。熨斗の文様にはどのような意味があるのでしょうか。熨斗は文様以外にも使う場面があります。熨斗の文様の意味をシンプルに表すとコレになります。

唯一無二の手仕事による豪華な熨斗♪

熨斗の文様には「お目出度い」という意味があります。

熨斗の文様は「慶事」で身に着けるものに使われます。それは熨斗の文様が祝う気持ちを表しているからです。

慶事には人生の節目やスタートを祝う行事や宴があります。その時には熨斗の文様が活躍してくれます。

熨斗のことはなんとなく知っているけれど文様になったら一気にお祝いレベルが上がるのには理由があるはずです。熨斗が文様になった経緯を調べてみました。

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ルーツは海の中から? 収穫量は多めだったの??

熨斗はHAPPYを表し伝えることができる文様。そのルーツを調べてみましょう。今売られている熨斗袋に付いている熨斗は紙を折りたたんで作った飾り熨斗。

菱形っぽくたたまれた紙に黄色い薄紙が挟まれていることがあります。これが熨斗です。紙なのでなんちゃって、なのですが本来であればここに使われるのは鮑(あわび)。

4つがそろえばもう無敵! 日常にも使えます♪縁起の良い文様「四君子」のお話しはこちらで

その昔はあわびの薄切りをのばして干したものを使っていました。リアル鮑が熨斗として使われていたのです。

薄く長くのびたあわびは長寿を願う意味も持ち合わせています。

奈良時代の書物にあわびを儀式につかっていたと記されています。食べきれなくて干したのか干して余ったものをおさがりで頂いたのかは不明ですが、当時あわびは沢山採れる巻貝だったのでしょう。

神事には欠かせない、のばして干したあわびが文様になりました。どのようにデザイン化されたのかをご紹介します。

気持ちが1つにまとまった? 祝意は多めで!

あわびを使った熨斗は長いものであれば1m以上にもなったようです。ただし幅はそれほど広くありません。

1本だけでは細くてインパクトがないので熨斗を何本も使うことでボリュームを出しました。「束ね熨斗」と名付けられた文様はメジャーな存在です。

束ねた部分は端っこではなく真ん中あたりでまとめたので熨斗は両方向にのびて文様を自由自在に大きく見せます。

束ね熨斗の文様が登場したのは江戸時代。現代ならパリコレに行けるようなレベルのデザイナーさんでしょう。熨斗1本1本に描かれる文様も華やかで縁起の良いものばかりです。

他には縁起の良い模様と合わせることが多い束ね熨斗。

それぞれを引き立て合うことができるのも束ね熨斗の特徴です。

例えば「束ね熨斗×鶴」は打掛に使われます。少し控えめにした熨斗につがいの鶴が2人のこらからの幸せをアピール。

お宮参りの産着は男女を問わずこの文様が使われます。花と組み合わせたものや勇猛な鷹とコラボしたものなど選ぶのに迷うほど。束ね熨斗を使っているものは喜びを表す格のある文様です。

優先順位第1位にしても間違いはありません。

もう1つの熨斗の文様は抑えめ? 進化系??

本来の姿を活かしつつゴージャスな完成形になった文様の次には違う形で熨斗を使った文様をご紹介します。文様の名前は「花熨斗」です。

熨斗は高価で手間がかかるあわびから次は和紙を折って熨斗の形を作りました。ほぼほぼ今の熨斗袋や熨斗紙に印刷されている菱形系のものをイメージしてください。

花をその熨斗型で包んだ文様が花熨斗と呼ばれます。ラッピングペーパーで包んだ花をそのまま2D化した文様です。

本来ならあわびを包んでいた箇所を花にチェンジした文様は束ね熨斗とは異次元の仕上がり。淡い色で描かれた花は華麗よりも可憐に見えます。

花だけを描くより熨斗で包むことで他とは違いがあるデザインにもなるのです。振袖や訪問着などに使うと差が付くオシャレ感が出せますね。

神事で始まった熨斗は文化となり文様となり今に至ります。着物だけではなくスマートにデザイン化されて手ぬぐいにも使われています。

スマホに貼る蒔絵シールにも縁起の良い文様として束ね熨斗が選ばれています。身近に持ち歩ける喜びのアイコンです。

自分のためにもギフトにもなる熨斗の文様の歴史がより長く続くことを願っています。

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