榊とヒサカキに違いはあるの? 健やかな葉に必要なのは適正な環境?? 実りもある木を守りたい!!

(さかき)、木と神がコラボしている尊い1文字です。あまり見かけないと思ったのは大きな間違いでした。スーパーにある切り花コーナーにも榊が置いてあります。

榊が売り切れていて困っている方に出会ったこともありました。榊はある場面では必需品ともいえるのでしょう。単なる緑の葉っぱではないことは「神」と付いていることからも分かりますね。

日常使いの木ではありません。華やかな情報は聞こえてこないので必要とされるのは緑の葉です。

決まりごとはあるけれど大切なのは気持ちです。知っておけば助かることもあります。違いがあるの? 榊とヒサカキ。頭に付いた1文字がナニを示すのかを調べてみました。

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榊とヒサカキに違いがあるの? 同じじゃないの??

榊とヒサカキの違い。榊とヒサカキに違いがあるとしたらまずは名前ですね。榊を買おうとしたら完売していたのでヒサカキを買ってしまうのは間違いなのでしょうか。

2つの違いに関しての答はコレです。

いつも緑の厚みのある葉♪頼りになる存在です

榊とヒサカキは同じではありません。違いがあります。

響きは似ていますが違うもの。どちらも木の仲間ですが違う木です。別名という訳でもありません。

違いがありますがこの2つの木はつながりもあります。次はまず榊とヒサカキの基本情報をご紹介します。

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どちらも緑の葉だけれどどのような違いが?

榊とヒサカキは違う。それならばどのような違いがあるのかを知りたいですね。2つの木をにしてみました。

★★★ 榊(境木) ヒサカキ(姫榊)
科・種 サカキ科
サカキ
サカキ科
ヒサカキ
葉のふち マルっとしている ギザギザがある
生育地域 関東より南 東北より南
開花時期 4月~7月 2月~4月

同じサカキ科に属していますが細かくグループ分けをすると種が違います。どちらも常緑樹ですが大きな違いは葉のふちを見ると分かります。

榊の葉のふちは線1本で書いたように滑らかです。ヒサカキの葉はのこぎりの刃のようなギザギザがあります。

榊の葉は椿の葉にも似ています。ヒサカキは周囲のギザのおかげで比べると厚みはやや薄いように感じられます。

2つを見分ける時は葉をみれば分かりますね。

榊もヒサカキも生育地は全国区で葉ありません。特に榊の北限は茨城県辺りといわれています。ヒサカキは榊より耐寒性がありますがそれでも北限は本州です。

特に榊は神社で行う厳かな儀式で指定をされますが以外にも亜熱帯の植物。濃い緑が生命力を想像させるのでしょう。

どちらも花が咲きますが大きさは1.5cm位の控えめなサイズなのであまり話題にはならないようです。おまけに独特の匂いがあるので花を愛でることはないようです。

2種とも花の後には黒い実がなります。榊の実に毒はありません。甘酸っぱさの中に苦味があるので味は今一つです。

ヒサカキも毒はありませんが人が食べるのにはかなりの苦さがあります。こちらは鳥たちがついばんでくれるので人は見るだけにしておきましょう。

常に緑の葉だからどちらも使える? 代用は大丈夫??

榊は神事にも使われる木。同じ科ですがヒサカキは違う木です。葉っぱのビジュアルも違いました。生育できる環境にも違いがあります。

榊が自生していない地域もあります。その場合榊の代わりにヒサカキを使うのはどうなのでしょうか。それに対する答えはコレです。

榊の代わりにヒサカキを使っても構いません。

榊と関係のある松飾り♪荒神松を新年のために飾ります! お料理にも関係するの?

真榊とも呼ばれる榊を使うのが正解であることは確かです。でも地域の環境にあった木を使うのは自然への敬いにもなるでしょう。

御神木と呼ばれるほど長い期間生育できるのは環境に合った木だからできること。

榊が手に入らない北海道では境内に生育するイチイを使う実例もあります。耐寒性がある常緑樹はその地を守るパワーも持っています。

もう1つの緑の葉♪穏やかに厳かに香るの?

榊とヒサカキの違いを知った次はもう1つの常緑樹、並んでおいてあることもある濃い緑の葉をご紹介します。それは(しきみ)です。

樒はマツブサ科シキミ属にカテゴライズされます。葉は樒よりやや小ぶりギザの無い滑らかなふちは同じです。葉のツヤは榊より抑えめで落ち着きあるタイプ。

そして大きな違いはコレです。

樒は主に仏事に使われます。

お仏壇にお供えをしたり、葬儀のお飾りになるのです。榊と樒を並べて置いてあるお店もあるので、買い間違いに気を付けてくださいね。

樒はお線香の材料に使われる良い香りの木。3月~4月に花が咲き秋にはおまんじゅうのような形から実が弾けて落ちてきます。

実には毒があるので絶対に口にしないでください。

毒があっても見送りの儀式に用いるのは相反するようにも思えますが亡くなった人を守る役目も持っています。

常に緑の葉に託すそれぞれの願いや思い。受け止めてくれるのはその木を大切に育てた人がいるからこそでしょう。言の葉に載せた感謝が届くことを願っています。

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