コハダとコノシロに違いはあるの? 出会いの回数とサイズとの関係がっ?? エッ他にもいるの?!
コハダとコノシロ。どちらかといえばコハダの方が馴染みのある魚なのでしょうか。そして、コハダとコノシロの間にナニかつながりがあるのかを疑問に思ったことはありませんか。
魚の仲間である「コハダ・コノシロ」の名前を見ただけではその疑問を解消することは不可能のようです。そして場合によってはこの2つの名前が同時に並ぶこともあります。
魚は地域によって呼び名が変わるものもあります。でも魚たちはいつだってそんなことは関係なく広い海を自由に移動していますね。
食べる側が勝手に決めた名前と価値なのでしょうか。正しい関係と予想外の定説を知れば2つの違いが分かる? コハダとコノシロの深い結びつきに迫りましょう。
コハダとコノシロの違いは? 回っている??
コハダとコノシロの違い。コハダとコノシロにはナニか違いがあるのでしょうか。コハダとコノシロを見ただけでは似ていないようで似ている2つ。違いの真実はコレです。
コハダよりも小さいネタだけど♪セレブ価格です
コハダが成長するとコノシロと呼ばれるようになる。
体長が大きくなるたびに呼び名が変わる魚の代表にブリがありますね。ハマチと呼ばれていた魚が成長してブリになります。
この法則に従ってコハダが大きくなるとコノシロと呼び名が変わるのです。
成長を遂げたブリは脂がのって味がグンとよくなります。その結果同時に値段も右肩上がり。人間社会にも当てはまる「出世魚」のゴールにブリは立っているのですね。
呼び名が変わるだけのコハダとコノシロにも違いはなく、同じ魚ということがわかりました。
でも回っているネタの中にコハダはいるけれどコノシロはあまり見かけません。
出世街道を泳いできたブリとは少し様子が違うようです。同じ魚だけれど他とは違う2つの関係をご紹介します。
大きくなるけれど右肩上がりにはならないの?
同じ魚が違う名前になる場合、味や価値が段階ごとに上がっていく出世魚。大きな魚なら身も多くて分け合うことだってできます。出世魚は食べただけで偉くなった気分にもなれます。
残念ながら「コハダ」が成長して大きくなった「コノシロ」にそれはあてはまりません。
コハダからコノシロに名前が変わると味も値段も右肩下がり。せっかくスクスクと育ったのに味が落ちてしまうのです。
コハダは成長するにつれて「皮が硬い」「小骨が多い」などの食べる側としては気になる点が増えてしまいます。
コノシロが獲れる地域ではお刺身にして食べることもあるようです。味は良くても小骨を取る作業が必要となるとやはりコハダと呼ばれる時期に食べたいですね。
寿司ネタとして人気のコハダですが、そのコハダの地位を脅かす小さな魚がいるようです。次は「限定」の名前をほしいままにしている呼び名をご紹介しましょう。
小さいことは素晴らしい? 出会いのチャンスは短すぎ??
寿司ネタの中で光り物の代表でもあるコハダ。一手間かけた程よい酸味は伝統ある大人のお寿司。脂分が多いサーモンの後に食べればお口もサッパリ。またコハダを選びたくなります。
定番ともいえるコハダですが実はそれよりも年代の低い魚がいるのです。コハダよりもまた一段と価格も上がります。
「シンコ」と呼ばれるコハダより幼い時期の魚がいます。
コハダがコノシロの子供ならシンコはもっと小さな赤ちゃん時代。サイズや旬を表にしてみました。
★★★ | シンコ | コハダ | コノシロ | サイズ | 約4~7cm以下 | 約7~10cm | 15cm以上 |
---|---|---|---|
旬の時期 | 7月~8月 | 8月~9月 | 11月~1月 |
漢字表記 | 新子 | 小肌・小鰭 | 子の代・鮗・鰶 |
コノシロの産卵期は春。その後無事に育った稚魚が「シンコ」です。シンコと呼べるサイズの稚魚が獲れるのは夏の2か月だけ。江戸前寿司では旬のシンコは本マグロよりも価値がある魚といわれています。
好きな寿司ネタを聞かれた著名な作家さんがシンコと答えていたのを聞いたことがあります。実際に食したことがあるからこその回答でしょう。幼く柔らかい皮を開いて酢で締める作業は熟練の腕の見せ所だそうです。
残念ながらシンコと聞いてどんな魚? としか思えなかった私には無縁なネタかもしれません。それでも丹精を込めた仕事のコハダは外せないネタの1つに違いないでしょう。
最終的には約25cmまでに成長するコノシロ。実はコハダとコノシロの間に「ナカヅミ」という呼び名もあります。出世をしなくても名前を変えて生きていくたくましい魚といえますね。
本州の日本海側・太平洋沿岸どちらでも獲れるコノシロ。秋の祭りに食べる・冬の魚など目的に合わせた漢字表記があります。お刺身・焼き魚・煮魚でたべることも可能です。
寿司ネタとして認識されているだけではなく日常にもハレの日にも欠かせない魚になっているようです。
逆出世魚と呼ばないで! コハダとコノシロの選び方と栄養は?
成長するにつれて出会う機会も減ってしまうコノシロ。スーパーの魚売り場で見かけることは少ないかもしれません。その理由の1つに鮮度が長く保てないことにあります。
新鮮な魚を選ぶためには目をみてください。赤く充血していない澄んだ目をしたコノシロは鮮度が良い証です。
コハダサイズの以下のコノシロは骨ごと食べられる魚。酢に漬けると骨も柔らかくなり食べやすくなります。「光り物(ひかりもの)ください」とお願いする寿司ネタがこれですね。
骨ごと食べるコハダはカルシウムを摂ることができます。
そして青魚のコハダには血流が良くなる効果が期待できるDHAも含まれています。身体に良い寿司ネタですね。
同じ魚のコハダとコノシロ。味やレシピには色々な違いがあります。合わせてグルメたちに待たれている魚でもありました。ピカッと光る一皿を選べば通な気分も味わえそうですね。
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