つくしの胞子に毒が? 要注意な植物?? 嘘偽りのないプロフィールを知っておこう!!

つくし、漢字で書くと土筆です。つくしの可愛らしさを体現しているあの穂先に墨をつけて文字を書いたらナチュラルなアートができあがりそうです。つくしには自然が似合います。

春の訪れを真っ先に知らせてくれるつくし、スーパーの野菜コーナーで見かけたこともあります。ようやく冬が終わることを実感し、希少な出会いにつくしから目が離せませんでした。

そしてつくしの1番の役割は早春の食卓を飾ることですね。1年に1度この時期にしか食べられない独特の味と形です。

河原や野原、歩道の植え込みにだって顔を出すパワーを持っています。でも注意点があるって噂はホントなの。 胞子に毒が? つくしの正しく美味しいお付き合いの方法を調べてみました。

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つくしの胞子に毒が? あんなに愛らしいのに?!

つくしの胞子に。つくしの胞子に毒があるってホントなのでしょうか。つくしのあの可愛らしいフォルムからは毒を感じる要素はありません。つくしの胞子の毒に対する回答はコレです。

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つくしの胞子には毒があります。

胞子とはつくしの頭部分から落ちる粉状の細かい粒。これはやがてスギナになります。

その毒はこのような種類です。

◆つくしの毒は?
・アルカロイド
・チアミナーゼ
・ケイ酸

こんなに毒になる成分があるのならつくしは食べるどころか摘むのが禁止になるはずです。でも現段階ではそのような情報は発信されていません。

摘んだつくしを食べた経験がある私も、これまで事件事故になったケースはありません。障害が起きるなら野菜売り場にも並ばないでしょう。この後はその毒の正体についてのお話です。

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つくしの毒はホントに大丈夫? 対策はあるの??

毒があることが分かっていてその毒の内容も分かっているつくし。でもつくしについて「毒」でナニか起きたというニュースはあまり耳にしません。

つくしには毒になる成分はありますがこのようなことが分かっています。

  • アルカロイドについては?
  • アルカロイドは植物が持つ成分。じゃが芋の芽には毒性がありますがこれはアルカロイドの1種ソラニンを含んでいるためです。

    つくしに含まれているアルカロイドは主に「ニコチン・エキセチン・パルストチン」。

    アルカロイドはどれもごく少量なのでつくしを食べても食中毒が起きる心配はまずありません。

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  • チアミナーゼについては?
  • チアミナーゼは山菜のゼンマイにも含まれている成分です。この成分を沢山摂取すると体内のビタミンB1を破壊するというパワーを持つ成分です。

    チアミナーゼは熱を加えれば活性を抑えることができます。

    つくしは下ごしらえの時点で必ず加熱処理をおこなうのでこの成分もほぼ心配することはありません。

  • ケイ酸については?
  • 植物が育つに含まれているケイ酸。成長の過程で植物がケイ酸を吸収します。農作物の肥料に使われる元素ですがこれについても含有量はごく少量なので中毒を心配する必要はありません。

つくしについて食中毒を心配する必要はまず無いといっても良さそうですね。でも昔から「つくしの大量摂取はNG」という説があります。

この後はつくしの正しい食べ方のお話です。

つくしを食べる時の適量はあるの? お散歩のワンちゃんは大丈夫??

つくしが持つ成分から判断してつくしをフツーに食べるだけなら救急搬送されるような食中毒はまず起こらないでしょう。

それでもつくしを食べる時は「一気に爆食い」は禁止という説があります。先程毒になる成分の含有量はごく少ないと載せました。

つくしを1度に沢山食べてしまうことで毒になる成分も大量に摂取することになります。中毒症状が起きてしまう恐れもあり得ます。

つくしを食べる1回の適量は「小鉢に品よく盛る」くらいがちょうど良いでしょう。

他にはお散歩中のワンちゃんがつくしを食べてしまったらという心配があります。生で食べてしまうのでこの場合はチアミナーゼの影響が出てしまわないか不安になります。

大量に食べなければ大丈夫ですが、心配な場合は獣医さんに診てもらうことをおススメします。

心配や不安もありつつ食べ続けられているつくし。最後はつくしの栄養について調べてみたいと思います。食べる理由は栄養にもあるのでしょうか。

つくしの栄養は? 意外な栄養素を含む濃い野菜??

毒の成分に注意が必要、はかまを取り除いた後にアク抜きも必須。面倒だけれどそれでも昔からつくしを食べる理由を数値で見てみたいと思います。

比較相手には春の山菜の代表「わらび」を選びました。

★★★ つくし
ゆで/100g
わらび
ゆで/100g
カロリー 28kcal 13kcal
β-カロテン 1100μg 160μg
ビタミンC 15mg 0
カリウム 340mg 10mg

※カロリーは下記文部科学省食品データベースを参照。https://fooddb.mext.go.jp/

つくしは1本約2g、わらびは1本約8g。つくしは卵とじにするなら1人前約30g、1回に食べる適量の目安になりますね。

茶系のつくしは緑黄色野菜でした。カリウムは体内の余計な水分を排出する働きがあります。表に載せた栄養成分以外にカルシウム・鉄・葉酸も含んでいます。

つくしには季節の変わり目に摂りたい成分が含まれていました。

手間をかけても食べる価値がありますね。つくしは自然に生えているものを摘まなければ食べることができない貴重な春の恵み。毒になる成分は対策を立てればメリットだけを得ることが可能です。

つくしを手にすることができる短い旬に感謝して今年も程よい分量をお召し上がりください。

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