松茸はきのこじゃないってホントなの? 言葉足らずを解消して秋を満喫?!

松茸。この名前を目にするだけで唯一無二の香りが脳内によみがえります。以前と比較して四季のメリハリが減っているとはいえ、松茸はいつも通り季節が変わりつつあることを示してくれます。

供給量や価格を考慮すると簡単に手がだせる食材でないことも十分承知。その希少性がまたニュースにもなるのでしょう。松茸が店頭に並んでいるだけでこちらのテンションも上がります。

近年は秋が旬といわれるきのこ類は季節を問わず流通する便利で手軽な食材になっているのも確かです。

これは謎かけなのか言葉の綾なのか現時点では判定不能です。けれど真実を知りたいのです。きのこじゃないの? 松茸って。単なる言葉足らずかもしれない疑問を紐解きましょう。

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松茸はきのこじゃないの? ナニかが違うの??

松茸はきのこじゃない。ちょっとあおり気味のフレーズで始めてしまいました。公的な栄養のカテゴリーは「きのこ類」ですが松茸にナニかあったのでしょうか。

手に入った時のために確認しておきましょう♪

きのこの中では1番メジャーな松茸、詳細はあまりよくわかっていません。松茸のプロフィールを確認します。

    ◆松茸

  • ハラタケ目キシメジ科マツタケ種
  • 日本アジアから欧州に生育
  • 旬は9月~10月

ハラタケ目には食べるのは絶対NGな毒きのこが多く属していますが、次のカテゴリーを見るとわかるようにぶなしめじそして椎茸もこのグループに属しています。

NG多めなハラタケ目の中で注目される食べられるきのこ代表ともいえるのが松茸です。

存在感を示していますね。国産以外に松茸は輸入品も流通します。北米の松茸も輸入がありますが細分化すると国産の松茸とは違う仲間のようです。

日本に届くまでに時間もかかるので香りは減少してしまう場合もあります。

気温が下がるのが早い地域では8月から収穫できる地域もあります。

やはり秋の声とともに収穫が始まる松茸は季節の人気食材ですね。

ここまでは「松茸はきのこじゃない」に関する情報は見当たりません。季節に1度は食べたい松茸をより詳しく見てみたいと思います。

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こだわりすぎて大変? じゃない理由はそこにも??

椎茸にしめじにエリンギに舞茸、どれも人工栽培のおかげで豊富な流通量を誇ります。それならば松茸も人工的に栽培をすれば市場に出回る量も増えるはずです。

ご存じの通り松茸は人工栽培ができません。

松茸が育つためには絶対に必要なのが松の木♪ その木になる松ぼっくりにも花言葉があります! こちらをチェック

松茸はこのような条件で生育をしています。

・樹齢30年ほどの赤松の根元に生える
・赤松の根に寄生する菌が成長
・健やかな赤松で菌が育つ

松茸となる菌の名前は「菌根菌」と呼ばれます。条件が合致した好みの環境下で育ったものだけが「松茸」になり収穫されるのです。

松茸は山に育つ赤松の下でしか生育できません。

例えば椎茸はおがくずを固めたものに栄養成分などを加えた人の手で作った菌床で生育し収穫も可能です。

現時点で松茸の好む環境を人工的に作るのは不可能。フェイクでは松茸は育ちません。

「松茸は育ち方がフツーのきのこじゃない」といえるのです。

確かにきのこだけど限定的な自然の中でしか育たないこだわりが強めの秋の食材ですね。

その1言を足せばいいの? 世界が広がる??

お家のテーブルの上でも収穫可能な椎茸とは一線を画す松茸。松茸は限られた環境でしか生育できません。でも入手困難な松茸以外に秋には他にもきのこは穫れます。

ここでお伝えしたいのはこのメッセージです。

「松茸だけがきのこじゃない」といえるのです。

この「だけ」という助詞を間に入れることで秋の食材の幅が広がります。おススメのきのこをご紹介しましょう。

◆松きのこ
人工栽培のきのこです。フォルムは松茸そっくりです。ホイル焼きにすると歯ごたえとジューシーな軸が味わえます。お取り寄せもできます。

◆松なめこ
同じく人工栽培しています。なめこですが軸が長いのが特徴。サイズ感を活かして天ぷらも作れます。こちらもお取り寄せができます。

松茸以外のきのこで季節を味わってみてくださいね。

求めてはいないかもしれないけれど? とりあえず知っておこう??

食べて効果を求めるなんて考えないきのこNo.1かもしれないけれど、念のために栄養成分を数値で確認しておきましょう。

松茸と椎茸そしてなめことマッシュルームを比較してみます。

★★★ 松茸
生/100g
椎茸
生/100g
なめこ
生/100g
ブラウンマッシュルーム
生/100g
カロリー 32kcal 25kcal 14kcal 18kcal
カリウム 410mg 290mg 130mg 390mg
ビタミンD 0.6μg 0.3μg 0 0
食物繊維 4.7g 4.9g 1.9g 2.5g

※カロリーは下記文部科学省食品データベースを参照。https://fooddb.mext.go.jp/

松茸の公的な数値が生だけだったので今回は生の数値を載せています。きのこ類で生食ができるのはマッシュルームだけなので気を付けてくださいね。

松茸は店頭でみかける小ぶりなものなら1本が約30g、椎茸は1個が25g~30g、なめこは1パックが約100g、マッシュルームは1個が約10gを目安にしてください。

どの種類もカロリーが低いのでカロリーに気を付けている時には安心して使える食材です。

ミネラル成分で多く含んでいるのはカリウム、むくみを防ぐ効果が期待できる成分です。

きのこ類にはビタミンDが含まれているといわれますが、種類を選ぶ必要があります。

なめこやマッシュルームにはビタミンDは期待できません。

多く含んでいる成分は食物繊維のみでした。

松茸を含めたきのこ類すべてにいえるのはβ-カロテンやビタミンCなどビタミン類はほぼ含まれていないという点です。

松茸を食べる時にはスダチでビタミンCを追加できます。なめこのお味噌汁には三つ葉が合います。マッシュルームはトマトとの相性がいいきのこ。

定番のコラボが食べ続けられている理由は栄養も考慮した結果でもあるといえますね。

フレッシュな松茸に出会うチャンスが減っている現実は残念です。けれど四季の1つの秋にしか手にできない松茸はやはりきのこ界トップに位置するのは間違いありません。

今年もこだわりの松の下で育った貴重で希少な松茸に出会えることを願っています。

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