青じそと大葉は同じなの? 味と香りを十二分に頂きたい!! 2つの名前を持つ緑黄色野菜?!
青じそは香りに特徴のある野菜。香りを目的として使うことが多いですね。ドレッシングに青じそを入れると和のニュアンスを出すこともできますね。
でも青じそを買いに行くと大葉という文字が目に入ります。料理のレシピには青じそと書かれている場合が多いのですが店頭に並んでいるものは大葉…。
同じ濃い目緑の葉のはずなのに名前が違うのか、それとも種類があるのか? もしかして地域で違うとか?
見た目はまったく同じなのは錯覚なのかも…。でもどちらの呼び名も使っているのも確かです。同じなの? 青じそと大葉。でも違いはあるはず。隠された秘密に迫りましょう。
青じそと大葉は同じ? どうして2つの名前が??
青じそと大葉は同じ。でも同じなら青じそ・大葉と名前が変わることに理由が必ずあるはずです。西と東で違うの? それとももっと深い理由があって2つの名前があるのでしょうか。
大量消費なら青じそジェノベーゼで決まり!!
◆青じそと大葉は同じものその理由は?
しその葉と他の部分を区別するための呼び名が「大葉」。
しそは大きく分けると、梅干をつける時などに使う赤じそ、主に葉そのものを食べる青じそに分かれます。大葉は青じそを指しますね。
青じそは葉よりも「穂」の部分を使うことが多かったようです。お刺身の飾りにも使われる緑の茎に小さなつぼみがついているのが青じその穂「穂じそ(穂紫蘇)」です。
1960年代に入って「穂」以外に「葉」も商品として出荷されるようになりました。この時に同じ青じその葉と穂が混乱しないように葉は「大葉」と名付けられました。
大きく成長した緑の葉は「香り・味・ビジュアル」の3点を抑えた香味野菜として順調にファンを増やしていきました。意外と短い青じその歴史にはちょっとビックリですね。
この後は「青じそ=大葉」の栄養と魅力を解説したいと思います。
青じそは香りだけではもったいない野菜です!
青じそと大葉が同じものと分かったこの後は植物的名称の「青じそ」でお話を進めていきます。まずは青じその栄養を数字で見ていきましょう。
カロリーと栄養を表にしました。同じ緑の葉野菜、ほうれん草との比較も要チェックですよ。
★★★ | 青じそ(生100g) | ほうれん草(茹で100g) | カロリー | 37kcal | 25kcal |
---|---|---|
β-カロテン | 11000μg | 5400μg | ビタミンC | 26mg | 19mg |
カルシウム | 230mg | 69mg | 鉄 | 1.7mg | 0.9mg |
※カロリーは下記文部科学省食品データベースを参照。https://fooddb.mext.go.jp/
青じそは1枚が約1g。ほうれん草はお浸し1人前が約50gです。どちらも緑黄色野菜の基準となるβ-カロテンの含有量(食材100gに対して600μg)を軽くクリアしています。
青じそを100枚食べることはまずあり得ないと思いますが、香りづけとして2~3枚のせるだけでも価値はありますね。
他にはビタミンC・カルシウム・鉄とバランスよく大切な栄養素が含まれています。
サクサクと青じそを食べることができる天ぷらはおススメの調理方法。何枚食べたかもカウントできます。和風のパスタにも青じそをたっぷり目に入れれば味も栄養もランクアップできそうですね。
青じそに旬はあるの? お家で採れるの??
野菜売り場には年間を通して青じそが並んでいます。でも野菜の青じそにも旬があります。露地栽培なら旬は「5月~8月」。梅仕事用の赤じそとほぼ同じです。
青じそは落ちた種から芽が出て葉が茂ります。家庭菜園初心者でも育てやすい野菜の1つ。
私も育てた経験があります。ただしこぼれた種から育った葉はどうしても野性的な葉になりがちです。
プロが育てたものと比較すると香りや葉の食感は劣ります。
もし美味しい青じそを自給自足したいのであれば毎年新しい種を蒔くことをおススメします。
青じその保存方法は?冷凍はできるの??
購入したら早めに使わないと黒くなってしまう青じそ。正しい保存方法はあるのでしょうか? 2つの方法をご紹介します。
◆コップの水に茎だけつかる状態にしてラップをかけて野菜室に入れる。
◆キッチンペーパーを湿らせて葉を包んで野菜室に入れる。
どちらの方法も1週間以内に使い切ることをおススメ。
1度に使い切れない量の青じそは冷凍することも可能です。刻んでからジプロックなどに平たくして凍らせます。解凍はしないでそのまま料理に加えましょう。
香りや色は生の状態と比べると劣るのでこちらも早めの消費を心がけてください。
先日スーパーで袋入りの青じそを見かけました。見た目はミックスリーフなのですが、手に取ると小さめの柔らかそうな青じそがギッシリと詰まっていました。
残念ながらそのままムシャムシャ食べるタイプの青じそではありません。かなり惹かれたのですがその日は青じそを使う予定が無かったので購入は諦めました。
香りも感じたい青じそは新鮮さが命といっても過言ではありません。保存や栄養素から判断すると購入したらなるべく早く使い切るのが正しい食べ方なのかも…。
もったいないと思うくらいに青じそをのせたレシピでビタミンやカルシウムもプラスしましょう。残念な青じそになる前に食べてしまえば青じそも身体も喜んでいるはずです。
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