春菊の旬は?栄養そして効能は香りにも?? サックリ使える緑黄色野菜!!
春菊は鍋の材料として使うことがほとんどでした。白菜の白・人参の・オレンジそして春菊の緑があると見た目にも盛り上がります。でも分量は飾り程度がほとんど。
出汁の中に入れるとすぐにくったりとしてしまうので春菊の存在は加熱をする前までと思っていました。ところが最近生で食べる春菊に出会う機会が何度かありました。
ミックスリーフなどの一員に臆することなく参戦。ギザギザの葉っぱが他にはないアクセントとなっています。
以前は脇役の控えめな葉っぱ、それでも香りを必ず残していきました。でも旬はある? 春菊の栄養の効能も知っておきましょう。鍋とサラダどっちも任せられる濃い目の緑が魅力です。
春菊の旬と栄養の効能…旬はやっぱりあれが食べたい季節??
春菊の旬はいつ…食べれば栄養と効能は? 差し色担当の春菊には食べて美味しい旬があって栄養も効能もあります。ではまずは旬から見ていきたいと思います。
想定外のコラボが作る新しい春菊の味!?
春菊の旬は11月~2月です。秋の終わりからまだまだ寒さの続く2月が旬。ちょうど鍋レシピが多く登場する季節に当てはまります。具材を並べた時には見た目からも外せない存在です。
最近はサラダリーフなどで年間を通して春菊を見かけます。ハウス栽培などで春菊を食べる機会は以前と比較して格段に増加。
サラダ用春菊は、色合い・風味・食感も生食に適した爽やかさを持っています。鍋レシピ以外にも活躍の場が増えたのも納得ですね。
春菊の栄養は? やっぱり緑が濃い目の野菜??
春菊の濃い目の緑、見た目の通り裏切ることなく緑黄色野菜です。この時期よく店頭で見かける緑黄色野菜の仲間、ほうれん草と栄養を比較します。
「鍋に入れる・お浸しにする」を想定して加熱をした状態の数値を表にしました。
★★★ | 春菊 (ゆで/100g) |
ほうれん草 (ゆで/100g) |
エネルギー | 27kcal | 25kcal |
---|---|---|
β-カロテン | 5300μg | 5400μg | ビタミンC | 5mg | 19mg |
カルシウム | 120mg | 69mg |
※カロリーは下記文部科学省食品データベースを参照。https://fooddb.mext.go.jp/
1株の春菊をゆでると約20gなので5本相当の分量。ほうれん草は1本(葉約7枚)をゆでると約37g。参考までにほうれん草お浸しの小鉢はゆでたほうれん草を約100g使っています。
栄養成分の数値を確認してみます。1番注目するのはカルシウムです。春菊はカルシウムを含んだ野菜の隠し玉ともいえる存在。
ヨーグルトのカルシウム含有量も100g中120mg…春菊のカルシウム成分侮れません。
寄せ鍋の具材についてくる春菊は他の野菜と比べると分量は少なめ。でも出汁に浮かぶ春菊を放置するのはもったいないですね。積極的に春菊も一緒に食べてカルシウム補給をしてください。
春菊の香りに効能はあるの?
春菊は独特の香りがあります。この香りが苦手の原因になったりもしますね。春菊の別名に「菊菜」があります。
春菊は花が咲く前の葉っぱを食用にしています。春菊をそのまま育てると、春になれば黄色いやマーガレットに似た可憐な花を咲かせます。
組み合わせて食べる鍋レシピはやはり優等生♪こちらの野菜もね!
花が咲く前の葉の香りにも効能がある成分が含まれています。3つの香り成分をご紹介。
- α-ピネン
- ぺリルアルデヒド
- リモネン
α(アルファ)ピネンはひのき風呂に使われるひのきにも含まれている香り成分。リラックス効果は広く知られていますね。他には眠気を軽減してくれる働きも持っています。
シソにも含まれている香り成分。消化液の分泌を促して食欲を増進させます。他には抗菌作用も。
メンタルをリラックスさせると同時にスッキリ感も感じることが出来る成分。
複雑なようでナチュラル感あふれる春菊の香り成分は他にもありますが、まとめるとこのような効能があります。
自律神経のバランスを整える働きがある。
リラックス成分を多く含む春菊で副交感神経の働きが促されます。興奮を鎮め神経や身体を休息させることが可能。年末年始の多忙な時期に春菊でリラックス…できますよ。
春菊の保存と手軽な食べ方は?
春菊は育っていた状態で保存をするのがベスト。冷蔵庫で立てて保存をすれば3日ほど持ちます。
ゆでてからの保存は冷蔵も冷凍も可能です。茎と葉に分けてゆでると全体を無駄なく食べることができます。茎の下の硬めの部分は3cm程度にカットしてお味噌汁の具材にするのがおススメです。
ほうれん草と比較すると春菊にはアクのシュウ酸がほとんど含まれていません。下茹での必要がない所も春菊の長所。
食べやすい大きさにカットをしてそのまま炒め物で食べることも可能です。春菊は短時間で火が通るので最後に入れるのがコツ。しめじやベーコンと炒めれば買ってきた1袋がその場で消費出来ますね。
香り成分で苦手派と大好き派に分かれる春菊。でも栄養と効能を見ると気温が低くなる時期に食べたい野菜であることは間違いありません。
鍋の具材に限らずその他のレシピ、そしてサラダ用にも範囲を広げて、美と健康のためにぜひ春菊の味と香りを取り入れてください。
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