ハタハタの旬はあの季節一択? それだけじゃもったいない存在ってホントなの??

ハタハタ、いうまでもなく魚の名前ですね。しかもこの名前を耳にすると地域も同時に思い浮かぶ魚です。けれどハタハタは魚の中でもメジャーな存在というのには、はてなマークが浮かびます。

カタカナの名前ととれる地域そして季節がリンクしてすっかりイメージは浸透しているでしょう。けれど残念ながらリアルに手にする経験はあまりないと思われます。

知名度の高さが人気の高さにつながらなくてももう一度見直したいと思うのです。

思い込みや固定観念は一旦別の場所に移します。季節がくれば出会いたい魚であるのは間違いありません。旬は? ハタハタが持っている秘密を紐解きましょう。

スポンサード リンク

ハタハタの旬はいつ? エッあの季節じゃないの??

ハタハタのはいつなのでしょうか。ハタハタといえば古くからある歌の歌詞やとれる地域がすぐにイメージできるでしょう。なので旬だっていうまでもなく答えはすぐに出ると予想できます。

フライパンでハタハタ♪ みんなで食べよう!

けれど名前だけが先行しているせいかハタハタのことはよくわかっていません。ここではまずハタハタのプロフィールを確認したいと思います。

    ◆ハタハタ

  • スズキ目ハタハタ科ハタハタ属ハタハタ
  • 主な生息地は日本海と北海道沿岸
  • 漢字は鰰・魚雷など

スズキ(鱸)という一大グループに属していますが、ハタハタという独立したカテゴリーがあるのは予想外でした。

名前は有名だけどレアな存在といえるでしょう。

生育しているのは日本海でも鳥取より北の海と北海道の太平洋沿岸など気温低めの海です。

日本海北部といえばハタハタとイコールで結ばれる秋田県も含まれますね。

漢字で書かれたハタハタにはパワーが伝わってきます。雷鳴のあとに押し寄せる魚群は海からの恵み、魚の中でも神的な存在であるのでしょう。

スポンサードリンク

一つにおさまらない? 固定観念はもったいない??

スズキ目はサバやアジなどメジャーな魚も属している巨大グループです。

その中で単独の科になっているハタハタ。魚的なプロフィールは想定外のものでした。

生息域も日本海から北海道なら太平洋岸からオホーツク海まで思ったより広範囲です。そして今回のキーワードのハタハタの旬についての答えはこのようになります。

地域によって旬の時期は変わります。

ハタハタという名前の魚は1つの地域にとどまらず漁獲ができる地域でも貴重な食材となっているのです。

次は地域で変わる旬の時期をご紹介します。

目をかけられている? これまでもこれからも??

日本海側から北海道各地でとれているハタハタ、メジャーな産地の状況から旬が各地で違うという認識はあまり持っていませんでした。

ハタハタの旬を漁獲の実績がある地域で挙げました。

・秋田県→11月後半~12月
・鳥取県→9月~5月
・北海道沿岸→11月~12月
・北海道沖合→9月~10月

かつて1番の漁獲量を誇った秋田県の旬は晩秋から初冬、産卵のために沿岸を泳ぐハタハタは行事食に欠かせない魚です。

漢字を見ただけで分かったつもりになっている? 季節を背負っているようにみえるけれど旬はいつ?? さわらのお話はこちらをチェック!

日本海側の県からは鳥取をチョイス、秋からにかけて脂がのったハタハタがとれるのです。

秋田とは違う季節にハタハタは食されています。

北海道は沿岸に泳いでくる産卵期の初冬と沖合を泳ぐ秋の2回旬を味わう地域なのです。

すっかりイメージが出来上がっていたハタハタですが思ったより広い地域でおいしい魚として昔から食べられているのです。

この後はハタハタの栄養を数値で確認したいと思います。

やっぱり食べたい? 成分も味方してるの??

気温の低下とともに食べたくなるレシピから今夜の食卓にも使えるレシピまでハタハタは様々に使える魚です。それならば栄養はどうなのでしょうか。

初冬から情報も多くなるマダラ(真鱈)とブリ(鰤)を比較相手に選びました。

★★★ ハタハタ
生/100g
マダラ
生/100g
ブリ
生/100g
カロリー 101kcal 72kcal 222kcal
たんぱく質 14.1g 17.6g 21.4g
カルシウム 60mg 32mg 5mg
ビタミンD 2.0μg 1.0μg 8.0μg

※カロリーは下記文部科学省食品データベースを参照。https://fooddb.mext.go.jp/

ハタハタ1尾130g前後、そのうち可食部は約50g、マダラ切り身1枚は90g前後、ブリ切り身1枚は85g前後を参考にしてください。

かなりの低カロリーのマダラと比較するとややカロリーは高いのですがハタハタにはこれが当てはまるでしょう。

高たんぱく低カロリーの食材です。

赤身魚で脂がのっているのを求められるブリは数値で確認してもカロリーが高めであるのがわかりました。

白身魚でサッパリしているハタハタですがミネラルのカルシウムを多く含んでいます。

カルシウムの吸収をサポートするビタミンDはブリほど多くありませんが確実に2つを含んでいます。

歌の歌詞にも登場し発酵食品の原料に欠かせないハタハタ。

漁獲量が減っているニュースも聞こえてきますが季節に寄り添う魚としてのポジションがこれからも続くのは疑う余地がありません。

耳にする機会口にするチャンスを逃さないように目配り気配りをし続けていきたいと思います。

スポンサード リンク



このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す

Comments links could be nofollow free.

サブコンテンツ

このページの先頭へ