どんぐりを食べる? 栄養はあるの?? 拾わないのはもったいないビタミンが!?

どんぐりって食べられるの? これに関しての正しい答えはこの後のお楽しみにしておきます。公園や道にどんぐりが落ちているとついつい拾いたくなりませんか。

どんぐりの木は人々に注目をされなくても春に花を咲かせます。そして秋に熟した実がどんぐりとして地上に落ちてくるのです。実のなる木としてのランクは庶民的レベルなのでしょうか…。

お金を払って拾う栗とはやはり一線を画します。でも童謡にも出てくるどんぐりは歴史ある木の実です。

最近は工作の材料だけではありません。秋の恵みの木の実に注目が集まっています。栄養があるの? どんぐりに。その前に食べるのはホントに大丈夫? コロコロと迫ります。

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どんぐりを食べる? 栄養も?! ホントに食べられるの?

どんぐりを食べる! に挑戦したいと思います。栄養は? と思う前にどんぐりを食べるって正気? と突っ込まれるのは覚悟の上…。縄文時代でもないのになぜどんぐりを食べるの? そして栄養は? 疑問にお答えします。

どんぐりってこんなに沢山あるの…??

まずどんぐりは食べることができます。そして栄養もあります。

同じブナ科の栗と比較を表にしました。

★★★★★ どんぐり(しい)
生100g

生100g
エネルギー 252kcal 164kcal
カリウム 390mg 420mg
ビタミンC 110mg 33mg
食物繊維 3.3g 4.2g

※カロリーは下記文部科学省食品データベースを参照。https://fooddb.mext.go.jp/

木の実のどんぐり、ビタミンCの含有量の多さにビックリです。例えばレモン丸ごと100g(中くらいのサイズ)に含まれるビタミンCの含有量は100mg。なかなかのスコアです。

地面に落ちているどんぐりを見る目が変わります。ビタミンCが詰まった実が落ちていると思うともったいないですね。

縄文時代には炭水化物でありながらビタミンやミネラル成分もあるどんぐりは主食でもあり保存食でもありました。

それでは早速どんぐりを拾いに行きたいと思います。公園にしますか? それとも森…。でもふと思い浮かべると、どんぐりって1種類ではありませんね。

表にもあった「どんぐり(シイ)」の表示に関しても、この後答えを出したいと思います。

どのどんぐりでも食べて良いのか…いざとなると、疑問がドンドンと浮上。まずは「食べるどんぐり」を探しに出かけましょう。

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どんぐりという名前の木は? どうやって探す!?

どんぐりを食べるためにどんぐりを拾いに行きましょう。まず、どんぐりはどんな木になる実なのかを正しく知りたいと思います。

  • どんぐりとは?( 日本には18種類のどんぐりがある。)
  • ・どんぐりはブナ科の木になる実。

    どんぐりという名前を持つ木は存在しません。

    ・代表的な木はマテバシイ・クヌギ・シラカシ・コナラ・ミズナラ。
    ・外側は硬い殻に覆われている。
    ・形は卵型楕円・縦長楕円・球形がある。

先程の表にあった「シイ」は日本で見られる身近などんぐり。栗も同じブナ科の木の実です。でも栗はマロンと呼んでもどんぐりとは呼びません。栗は味の点からも別扱い。ブナ科の木の実のセレブ的存在です。

どんぐりは栗以外のブナ科の木になる実という考え方もあります。その他大勢のどんぐりですが縄文時代の人々にとっては貴重な食材。そして冬眠をする熊には栄養補給のマストアイテムです。

どんぐりには渋み成分のタンニンが含まれています。

拾って食べる場合は同じブナ科でもタンニンが少ないスダジイやイチイガシをおススメします。

スダジイは細長い円錐のどんぐりが殻で包まれているタイプ。イチイガシは直径約1cmのコロンとした形。お椀のような殻を付けています。参考までにミズナラやコナラはタンニンが多めです。

現代の日本でもどんぐりは貴重な自然の恵みです。実りの秋の象徴の1つとも言えます。それでは次はどんぐりのクッキングコーナーに移りましょう。

どんぐりを食べよう! まずすることは?

拾ってきたどんぐりを食べる前にしなければいけない作業があります。ナチュラルそのまま、天然などんぐりにまず行うことはコレです。

  • どんぐりの下処理
  • 1.ボールなどに水をはってどんぐりを入れる。
    2.浮いてくるどんぐりは中身に虫食いなどの支障があるので外す。
    3.容器の底に沈んでいるどんぐりだけを使う。
    4.選別したどんぐりの固い皮とその下の薄い皮を、ペンチなどを使って剥き取る。
    5.沸騰したお湯に入れて約10分ゆでる。
    6.味見をして渋みが強い場合はもう一度ゆでて味をみる。
    7.茹で上がりに水洗いをしてざるに上げる。

ご飯を炊くときにこのどんぐりを入れるとどんぐりご飯が出来ます。粉状にして小麦粉と混ぜるとどんぐりクッキーを作ることもできます。縄文時代の空気が感じられるかも。

どんぐりのその他の効能と注意点も…

最後はどんぐりが持っている有効な成分と食べる時の注意点を挙げたいと思います。

◆有効成分はアコニック酸
身体の中にある有害物質と言われる重金属を体外に排出する働きがある成分がどんぐりに含まれています。

重金属には鉛や水銀があります。普段の食材の中や空気中に含まれています。気が付かないうちに溜まっている重金属を身体の外に出す効果が期待できます。

◆タンニンの下痢症状に注意
渋み成分のタンニンは過剰摂取で下痢症状を起こすことがあります。どんぐりのタンニンは茹でで含有量を減らすことができます。下処理は必ずしてくださいね。

拾ったどんぐりを子供がうっかり口にしてしまうと心配ですね。1~2個なら様子を見ても大丈夫という報告もあります。

どんぐりの大きさ・種類・食べた個数が症状のカギになります。心配な場合は早めにかかりつけ医や専門医に診てもらいましょう。

季節になると地面に沢山落ちているどんぐりですが、食べるためには少し時間と手間が必要ですね。でも自然の恵みを試してみたいという場合はネットでどんぐりの粉を買うことも可能です。

古代を生き抜いた人々のパワーフードは、深まる秋を実りある日々に変えてくれるかも…。

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