バルサミコ酢の栄養は? 黒の酸味が示す効果は?? あの酢とは違うの!?

バルサミコ酢。文字を入力すると「ミコ」辺りでバルサミコ酢と候補が出てくるのでそれを選べば入力ができます。それくらいこの名前が一般的になった証拠にもなりますね。

当初は「酢」が抜けてバルサミコと認識したので、もしかして新しいスイーツもしくは地名などまたもや相変わらずの勘違い。よ~く見てみればその後に「酢」がつくのが正式な呼び方だったことが分かりました。

でもそこでまたバルサミコという会社が作っている製品という想像をしてしまったのですがこれまた大きな勘違いでした。

近所の小さな食品スーパーでも扱っています。コーナーはもちろん「酢」。栄養もあるの? バルサミコ酢。でもその酸味には長い歴史とプライドもあるようです。黒いとろみに迫りたいと思います。

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バルサミコ酢に栄養はあるの? フツーの酢と違うの??

バルサミコ酢には栄養があるのでしょうか。というよりもバルサミコ酢に栄養を求める必要は無いのかもしれません。でもバルサミコ酢のあの色にはナニかがあるような気がしますね。

バルサミコ酢の栄養を表にしてみました。比較対象には日本の酢代表「米酢」をチョイスしています。

正しいバルサミコ酢の使い方♪いきなりの大量消費!

★★★ バルサミコ酢
100g
米酢
100g
カロリー 99kcal 46kcal
カリウム 140mg 16mg
カルシウム 17mg 2mg
0.7mg 0.1mg

※カロリーは下記文部科学省食品データベースを参照。https://fooddb.mext.go.jp/

どちらも100gは100ccとなります。バルサミコ酢のカロリーは意外と高めです。原料の違いがあるのでしょうか。

そして栄養ですがこれも予想外の成分を含んでいましたね。カリウム・カルシウム・鉄とミネラル成分を含んでいます。

ゆでたほうれん草100gに含まれる鉄は0.9mgです。バルサミコ酢を一気に100cc飲むことはあり得ないかもしれませんが鉄0.7mgはなかなかです。

そしてビタミン類や食物繊維はまったく含まれていません。発酵食品の調味料ですからこれは期待できないようですね。

栄養素も色もビンのデザインもちょっと他とは違う雰囲気があるバルサミコ酢、このあとはプロフィールに迫ります。

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バルサミコ酢はどうやって作られるの?

バルサミコ酢の特徴の1つに色がありますね。日本には黒酢と呼ばれる酢がありますが、それとはテクスチャーが違うように見えます。バルサミコ酢は何から作られているのでしょうか?

  • バルサミコ酢の製造方法
  • ぶどう果汁を80度で約半分に煮詰める

    1年間樽に入れて寝かせる

    小さな樽に移して煮詰めたブドウ果汁を足す

    熟成を促して約12年間かけて出来上がる

早送りで説明をしましたが、本当に「バルサミコ酢」と呼ばれるまでになるには干支が一周するくらいの年月が必要です。そしてこの製造工程ならすべてバルサミコ酢になるわけではありません。

現在はイタリア北部の都市モデナが代表的な産地。モデナで収穫されたぶどうを使って現地の歴史ある樽を使って熟成したものがバルサミコ酢の最高峰となります。

年月を重ねれば重ねるほどその価値が高まります。100年という気の遠くなるような長い熟成期間を経たビンテージ級のバルサミコ酢もあるようです。どんな酸味なのか気になりますね。

ぶどうを使ったあの酢とは違うの?

ぶどうを使った酢にはもう1つ種類があります。いかにもぶどうを使いましたという名前、それは「ワインビネガー」ですね。同じぶどうを使っていますが見た目は全く違います。

ワインビネガーは絞ったぶどうの果汁に酵母を足して作った液体(もろみ)に酢の元になる酢酸菌を加え発酵をさせて酢にします。

まず大きな違いはぶどう果汁を煮詰めないところにあります。熟成の期間も短いのでスッキリとした仕上がりになります。赤・白などワインと同じ種類の違いもありますね。

ぶどうは赤白関係なく使うバルサミコ酢。煮詰めた果汁は熟成中に樽から自然に水気が蒸発することで濃度が上がります。

スッキリ系ワインビネガーはドレッシングやマリネが似合いますね。バルサミコ酢は熱を加えて酸味を飛ばして塩・こしょうで味を調えるだけで、お肉料理のスペシャリテなソースが出来上がります。

バルサミコ酢♪その昔は薬だったの?

栄養成分は主にミネラル系を含んでいたバルサミコ酢。その昔はとして使われた時代もあったようです。黒い液体は見た目からも薬っぽくてナニか効果を期待したくなりますね。

痛みを鎮める・元気が出るなどの薬効を求めてバルサミコ酢を飲むこともありました。現代ではあくまで調味料として販売されています。

でも原料はすべてぶどうのバルサミコ酢、ワインと同じようにポリフェノールがしっかりと含まれています。まず抗酸化作用が期待できますね。肌のしみの予防や血流を良くしてくれそうです。

本物のバルサミコ酢は他の酢と比べるとお値段もやや高め。スーパーでは250ml入りが468円。ワインビネガーなら500mlで475円。日本の米酢は500mlで189円でした。

お値段は倍以上となりますがそれだけの価値がある果実酢であることは間違いありません。

イタリアのグルメ代表の発酵調味料バルサミコ酢。柔らかな黒い酸味が毎日の食卓をオシャレに、ランクアップしてくれるでしょう。

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