わかめの旬が三陸にやってきた! 厳しい自然が育てる海の恵み!!
わかめは海藻の仲間。海に囲まれた日本は魚や貝だけではなくこの海藻類も色々な種類を食べています。わかめは海藻類を代表する食材。和食だけではなくサラダなどの洋物系にも使われます。
乾燥してからカットしたタイプは手軽に使えるので我が家でも必ず常備をしています。お味噌汁にそのまま投入すれば食物繊維の摂取量もプラスできるのは助かりますね。
便利さに慣れてしまうとわかめの本来の姿を忘れてしまいそうです。海の中で育った姿を残しているわかめ…
やっぱり味も歯ごたえも格段に違います。広い海の中でのびのびと育ったからなのでしょうか。そして旬に食べたいのが三陸のわかめです。海の香りもごちそうになる海藻に迫ります。
わかめの旬♪三陸ならいつ? 貴重な旬です!!
わかめの旬を三陸限定でご紹介したいと思います。わかめの旬、しかも三陸に限定したことには意味もあります。わかめの旬三陸ではこの時期です。
豊作です♪わかめ狩りダイビングツアーってあるのかな?
三陸のわかめの旬は3月半ばから4月頃まで
わかめは言うまでもなく海の中で育ちます。前年の11月辺りに種つけ作業をして、三陸の海で成長。早春頃には収穫ができる大きさになるのです。
わかめは養殖ができるので近年は国産以外のものが増えています。季節に関係なく収穫も可能なので旬の時期は忘れがちですね。
でも日本のわかめのトップブランドである三陸では毎年旬の時期に新鮮なわかめを採ることができます。現地では塩や乾燥する前のレアもの生わかめを食べることも可能のようです。
そして三陸のわかめが美味しいのは何故なのか…理由がありました。
三陸のわかめが美味しいのは何故?
わかめが採れる有名産地として他には徳島県の鳴門や三重県の伊勢などがあります。三陸は東北地方の太平洋側の地域。わかめの主な産地はほぼ岩手県の沿岸地域が占めています。
- 他の産地より北に位置する三陸には2つの特徴が
1.2つの海流(親潮:千島海流・黒潮:日本海流)がぶつかることに合わせて細かく入り組んだ海岸線で海流は複雑化します。強い流れに負けないようにわかめがたくましく育ちます。
他地域と比較して歯ごたえがあり、味もしっかりしたわかめが収穫可能です。
2.海岸線と山岳地域が近いので海に雪解け水が流れ込みます。大地の栄養分を含んだ水は海の生き物にも良い効果があります。レベルの高いわかめが育つベストな環境です。
三陸のわかめの美味しさは厳しい自然が作り出しています。
例え種付けをして養殖で育ったとしても三陸のわかめには他にの地域では出せない「特別感」がありますね。
スーパーなどで「三陸」と袋に書いてあるわかめは乾燥わかめでも値段はやや高め。それだけの価値があるわかめであることが良く分かりました。
低カロリーだけどわかめに栄養はあるの?
カロリーが低くて食物繊維が摂れる食材のわかめ。その他にも栄養成分はあるのでしょうか。わかめのカロリーと栄養を調べてみました。
★★★ | 塩蔵わかめ・塩抜き/ゆで 100g |
カロリー | 5kcal |
---|---|
カリウム | 2mg |
カルシウム | 19mg |
β-カロテン | 63μg |
食物繊維 | 1.1g |
※カロリーは下記文部科学省食品データベースを参照。https://fooddb.mext.go.jp/
塩蔵わかめを戻してお味噌汁に入れる分量「1人前は約10g」を目安にしてください。
食べる量からすれば多量の栄養素は期待できませんが海藻類にしかない成分もあります。β-カロテンに含まれている「フコキサンチン」はその1つ。
脂肪を燃やす効果や抗酸化作用がある貴重な成分として研究されサプリや化粧品など製品化もされています。
カットわかめにも有効成分が含まれているので、時短で成分がプラスできます。食物繊維だけではないわかめのパワーは見逃し禁止ですね。
わかめの葉♪それ以外の部分も美味です!!
わかめを漢字で書くと「若芽」。その字の通り種付けから生まれた若い芽の植物でいえば「葉」の部分を食べています。
葉以外には地上の植物と同じ「茎」があります。おつまみとしても見かける茎わかめですね。コリっとした歯ごたえがクセになります。
他には葉や茎を支える「株」の部分は細い千切りになってめかぶとして販売されています。この部位は水溶性食物繊維のフコイダンが豊富。
もちろん三陸でも「三陸ブランドめかぶ」が販売されています。腸内環境を整えて排便をスムーズにするなどデトックス効果も期待できそうですね。
最後はわかめを食べる時の注意点です。戻したわかめ10gには0.19mgのヨウ素が含まれています。1日のヨウ素摂取量の目安は3mgと設定があります。
海苔やもずくにもヨウ素は含まれています。大量に食べ続けるのは身体に良い海藻類が逆効果になってしまうことも…。適量を心がけてください。
海に囲まれた日本では縄文人もわかめを食べていた痕跡が残っています。想像のつかないくらいの長いお付き合いのある海藻です。
これからも三陸わかめの美味しさと身体によい成分の歴史をつなげていきたいですね。
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