桜の塩漬けをなぜ使うの? 開いていく花の姿はこの先の幸せを願います!!

桜の塩漬けを常備しているお家はそれほど多くないのでは? と予想するのですがいかがでしょう。そういう我が家も残念ながら買い置き食材の中に桜の塩漬けはありません。

お花見弁当に使うというよりお洒落な創作和風料理に桜の塩漬けが使ってあったりします。桜の花を直に見ることができなくても、がまとう空気を感じますね。

桜の塩漬けはせっかく咲いた花を形に残そうとする、桜LOVEの日本人ならではの発想なのでしょうか。

普段使いの食材ではありません。でも季節に関係なく必要なことがあるようです。なぜ? 桜の塩漬けを使うの。誰からも愛される花の代表だから大事な場面で使われます。

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桜の塩漬けはなぜ使われるの? 花開きます!

桜の塩漬けをなぜ使うのでしょうか。桜の塩漬けがマストアイテムになる場面があるようです。桜の塩漬けなぜそこで使うのか、花を使った塩漬けならではの理由もあるらしいのですが…。 調べてみました。

桜湯の作り方丁寧版♪参考にしてください

桜の塩漬けは慶事の時に提供する飲み物に使われます。

おめでたいことがあったお祝いの席に「桜の塩漬け」にお湯を注いだ「桜湯」を提供します。桜茶とも呼ばれる風雅なHOT飲料です。

慶事には結納・結婚・出産があります。初節句や自宅に結婚のお祝いを持参した方にも桜湯をお出ししたりします。

普段飲むお茶は「お茶を濁す」「茶々を入れる」など、ネガティブなことわざに使われるので縁起が良くないということから慶事には桜湯を使うようになったようです。

器の中で開いた花のビジュアルもこの後の幸せを予感できます。

歴史的には江戸時代中期の武家階級が桜湯をお祝いに使うようになったと伝えられています。8代将軍が土手に桜を植えるなどして桜が江戸の一大トレンドとなる時代と重なりますね。

ちなみに桜湯を使うのは主に関東。関西では喜ぶを表す「昆布茶」を使うことが多いようです。

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桜湯の正しい作り方やいただき方はあるの?

桜の塩漬けにお湯を注ぐだけの桜湯ですが、少し手間をかけると味やビジュアルがランクアップします。分量は花の大きさにもよりますが、1人に対して桜1~2房が目安です。

  • 桜湯の入れ方
  • 1.人数分の桜の塩漬けにぬるま湯を注いで5分ほど放置。
    表面の塩を落として塩分を調節します。
    2.提供する器に桜の1.の塩漬けを入れて熱湯をゆっくり注ぎます。
     口が広がったお湯のみを使うと花が良く見えます。

    飲む時は香り楽しみましょう。桜の花を食べるか食べないかは個人の好みで大丈夫です。

結婚式の控室で提供されると全部飲まないとダメ? と思ってしまいますが飲み干す必要はありません。お祝いなので口をつけて雰囲気を味わいましょう。最優先事項はお祝いをする気持ちです。

桜の塩漬けがイイ香りになるのはどうして?

桜の香りは桜湯や桜餅でイメージすることができます。でも実際咲いた桜、そめいよしのに香りはほとんどありません。

桜を塩水に漬けに細胞膜を変化させて香りを出す。

桜は細胞内に香り成分を持っています。細胞の膜を塩水で壊すことで香りを放つことが可能。

桜の塩漬けは主に、関山(かんざん)という種類の八重桜の七分咲きを使って作ります。

桜を愛でる時に花言葉は必要が無い? でも知りたい桜の本音…

桜餅に使われる桜の葉は日本に自生する桜の1種、大島桜を使います。葉の大きさが選ばれたポイントの1つ。

もう1つは葉の柔らかさ。塩水が浸透しやすいので香り成分も出やすいという特徴で桜の香りを担う葉に選ばれました。

公園の桜を勝手に採取して塩漬けにすることは絶対にやってはいけない事です。長年の経験で作り上げたプロの桜の香りを楽しんでください。

桜の香り成分に効能はあるの?

塩水で現れる桜の香りその成分には名前も効能もあります。まずはその名前から。

桜の香り成分で含有量が多いのはクマリン

クマリンはシナモンにも含まれている成分です。桜にはその他ベンズアルデヒド(杏仁系の香り)やアニスアルデヒド(ミモザの香り)などが含まれています。複雑に交じり合って桜の香りになるのですね。

香り成分クマリンが持つ効能は「リラックス」。桜餅の香りでホッとして一休みできるのはこの香りのおかけだったのですね。

先ほどそめいよしのには香りが無いと書きましたが、匂いを持つ種類があります。クマリンが多めの桜は「匂桜・香桜」と呼ばれます。育てている公園もあるのでぜひ一度実物の桜の香りを感じてみたいですね。

桜は香りを持っているのですが本来の目的は自分の身体(木)守るための香り。クマリンには他の植物が育つことを阻止する働きがあるようです。

他の植物に邪魔されることなく自分だけがのびのびと育つ成分を桜が持っていたなんて…桜を見る目が少し変わるかもしれません。

そして桜にはエッセンシャルオイルすなわち精油はありません。植物から取り出す必要がある精油を作ることができないのです。採れたとしてもごくわずか。

桜の香りをアロマで楽しむためには「桜風」の香りを作る必要があるようです。

桜が咲いてその後も桜を香りで楽しむことがフツーと思っていました。でも桜の塩漬けや葉があることでとても恵まれた桜ライフを送っていることを実感しました。

桜の塩漬けは外国人旅行者のお土産にも喜ばれているようです。これからは慶事の特別な時だけではなく、日常の香りとしても桜の塩漬けを楽しみたいと思います。

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