漂白剤は酸素系と塩素系で違います! 温度と使い分けで白さを導ける!?
漂白剤には酸素系と塩素系があります。同じ漂白剤でも、それぞれ系統が違う2つの漂白剤。漂白剤を使うことでルーティンになっている、家事も仕上がりが変ります。
酸素系と塩素系のどちらが好きか、なんて質問にすぐに答えはでませんね。酸素系も塩素系もどちらも役に立つ必要な漂白剤なので、好きや嫌いでは選べません。
ドラッグストアだけではなく、コンビニ・ホームセンター・100均にも漂白剤は必ず置いてあります。
間違えるとがっかりな結果にもなるので、やっぱり知っておきたいと思います。どちらも白くしてくれるけれど、酸素系と塩素系の違いは? 漂白剤を活用できればあなたの暮らしが丁寧に…なるかも。
漂白剤の酸素系と塩素系の違いは? 想像通り!?
漂白剤の酸素系と塩素系には違いがあります。漂白剤の酸素系と塩素系の違いを正確に知っておけば、ついうっかりな失敗も防げます。漂白剤の酸素系と塩素系の違いを表にしてみました。
確実な効果は使い方もポイント♪
漂白剤 | 酸素系/粉状 弱アルカリ性 |
酸素系/液体 酸性 |
塩素系/液体 アルカリ性 |
成分 | 過炭酸ナトリウム | 過酸化水素 界面活性剤 |
次亜塩素酸ナトリウム | 用途 | 洗濯槽クリーナー 排水管の掃除 |
色柄物の漂白 つけおきでシミ抜き |
除菌・消毒 白い布の漂白 |
---|---|---|---|
特徴 | お湯に溶かし発泡させて汚れを落とす。 | 洗濯用製剤と併用できる。 | 漂白力が強いので汚れと同時に染料も落とします。 |
それぞれに違いはありますが、3種類の漂白剤を使う時に注意したい点があります。
- 3つの漂白剤共通の注意点
・漂白剤を使った後に水洗いができないものには使えません。
・衣類は取り扱い表示のマークを必ず確認してから使いましょう。
・金属製の付属品があるものには使えません。ボタンやファスナーなど要チェックですね。
・色落ちを確認してから使います。
※目立たない部分に原液をつけ、約5分で変色すると色落ちの可能性があります。
・他の容器に移し替えるのは厳禁。
漂白をした後には洗剤をしっかりと流す必要があります。塩素系漂白剤が使える衣類には△三角マークがあります。酸素系は△三角に斜め線2本入り。リニューアルしたマークをしっかり確認してください。
共通して使えないのは金属の部品を使ったものです。色柄ものにも使える場合も、色落ちには注意が必要ですね。
漂白剤も含めて洗剤や薬剤を他の容器に移し替えることは避けましょう。容器には重要な注意書きが載っています。
容器を揃えてビジュアル的にキレイにするよりも、安全が最優先。
原因となった洗剤などの容器をそのまま持って行く必要が絶対無い訳ではありません。万が一の事故の時もどんな成分が入っているのかで対応が変ります。この後は3つの漂白剤に迫ります。
酸素系漂白剤の粉はフレキシブル?
粉状の酸素系漂白剤は「過炭酸ナトリウム」が成分に使われています。商品名にシンプルに、○○の過炭酸ナトリウムなどとネーミングされている製品もありますね。
表にある洗濯槽や配水管の掃除に適しているのは、殺菌や漂白をするけれど塩素系と比べて、素材を傷める心配が少ないからです。
気になる汚れを解消してくれます! 過炭酸ナトリウムの詳細はこちらでも
布に対しても染料を落とすパワーはないので、色柄ものの洗濯にも適しています。
過炭酸ナトリウムに界面活性剤などをプラスしたタイプもありますね。手を入れられない位の温度60度で発泡させると、汚れが分解されます。カップについた茶渋で試しましたがキレイに落ちました。
製品によってお湯の温度が違う場合もありますが、つけおきで汚れを落としたい時は水では落ちません。
必ず製品にあった温度のお湯で溶かしてからつけ込みましょう。
過炭酸ナトリウムだけのものと、界面活性剤が入ったものと両方を試しました。界面活性剤などが使われた製品は、汚れと混じりやすくなる効果が感じられました。
過炭酸ナトリウムだけの製品も汚れが落ちない訳ではありません。界面活性剤をあまり使いたくないエコ優先であれば、こちらを選んでもほぼ支障はありません。
100均なら過炭酸ナトリウムは容量100g。界面活性剤などをプラスしているものは容量120g。
洗濯・掃除・キッチンに使えるので両方購入して、使い勝手の良い方を選ぶのもおススメ。無駄になることはありません。
酸素系漂白剤の液体は友好的存在?
酸素系漂白剤は液体タイプもあります。粉状とは成分が違います。こちらは過酸化水素が主な成分。消毒薬のオキシドールはこの過酸化水素を希釈して作られています。
液体の酸素系漂白剤の1番の特徴は、洗濯用洗剤と一緒に洗濯機に入れて使うことが可能な点。
毎日の洗濯に使うと抗菌や匂いの素になる汚れを分解する効果が期待できます。
つけおきでシミを漂白することもできます。確実に汚れを落としたい時は水よりもぬるま湯に分量の液体をとかして使います。
酸素系漂白剤の液体タイプには界面活性剤も成分に含まれています。ただ汚れ落ちの力は粉末状ほど強くありません。
繊維を傷めることなく汚れが落とせる「衣料用漂白剤」として一家に一本常備したい漂白剤ですね。
塩素系は注意点も多いけれど頼りになります!
塩素系の漂白剤の解説のまえに1番大事な注意点を再度載せておきます。
酸性の洗剤とは絶対に混ぜない。
塩素系漂白剤と酸性の洗剤を混ぜると有毒な塩素ガスが発生して、命にかかわることになる場合もあります。
酸性の洗剤には粉状のクエン酸があります。クエン酸の入った容器にも注意書きが載っているので必ず確認してくださいね。
メーカーさんからのお願い? キッチン用と洗濯用は使い分けてください!!
塩素系漂白剤の1番の特徴に強い漂白力があります。色や柄のある生地の染料も落とすくらいの力強さ。うっかり液が飛んでしまってお気に入りのシャツの色が落ちてしまった失敗談も耳にします。
衣料用と台所用の2種類がありますが、台所用には界面活性剤が含まれているタイプがあります。2つ用意するのは不経済と思うかもしれませんが、2タイプあるのは理由があるからです。
お風呂場のカビ菌を除菌して黒くなってしまった部分を白くできるのも塩素系漂白剤のパワーがあるからですね。
強い漂白力は頼りになりますが、それだけに注意事項も沢山載っています。面倒と思わずに必ず熟読してください。何度も使っているからという慣れも事故の原因の1つ。
洗濯の時に中性の洗濯洗剤と合わせて使っても危険なことはありません。でも酵素の働きを低下させる可能性があります。酸素系漂白剤と混ぜるとお互いの漂白の効き目が落ちてしまいます。
塩素系漂白剤は効果の点からも単独で使うことが鉄則ですね。
漂白剤…もちろん白くしてくれる洗剤なのですが、それ以外にも色々結果を求められる洗剤。そのためには使い分けることが重要。酸素系と塩素系を正しく使い分けて「丁寧なキレイさ」を時短で実現しましょう。
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