キクラゲは海藻なの? 思い込み強めな食材はレシピをパワーアップしてくれる??

キクラゲは海藻と思われても仕方がないと思うのは私だけではないはずです。「クラゲ」はもちろん海の生き物、フワフワと泳ぐ様子は水族館の人気者ですね。

もちろんクラゲを材料とした食材もあります。あのコリコリとした食感がクセになる中華クラゲです。キクラゲと食感が似ているので流れのまま名前が付いたなどとも思っていました。

目にする機会が多いのは乾燥したキクラゲ。同じ海藻のワカメも乾いたタイプがあるので勘違いとも思いませんでした。

間違いを解消するために調べてみました。そんな真実があるなんて目からうろこは少し大げさ? 海藻じゃなかったのキクラゲ。それならばどのグループなのかを解説します。

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キクラゲの正体は海藻? 見た目は海っぽい??

キクラゲは海藻の仲間なのでしょうか。クラゲという文字が海で生きることの妄想に拍車をかけます。乾いた姿は海から上がって日に干された雰囲気を出しています。

スプーンですくって食べる炒め物♪ ライスにオンは反則わざ!?

ここではキクラゲは海藻なのかに対しての回答から始めましょう。回答はコレです。

キクラゲは海藻の仲間ではありません。

名前もビジュアルも海を連想させるキクラゲですが昆布やわかめのような海藻と呼ばれる海の生き物ではありません。

参考までにもう1つの植物系、海の草を名乗る海草でもありません。

薄っぺらくて乾いているイメージが先行しているキクラゲ。この後はその正体に迫りたいと思います。

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生育の場所はそこなの? 見る目も変わる??

海藻でも海草でもない、ましてや甲殻類から取り出したドライフーズでもないキクラゲ。早速ですがキクラゲの正体がわかるプロフィールをご紹介しましょう。

    ◆キクラゲ

  • キクラゲ科キクラゲ属キクラゲ
  • 菌で増えるキノコ
  • 漢字は「木耳」

キクラゲは海藻ではなく「キノコ」にカテゴライズされます。

海で育つクラゲと食感が似ているのでクラゲと付けられたようです。

菌で増えるタイプですが自然では広葉樹の枯れ木に発生します。木にはキノコのエサになる腐生菌がいます。菌がこれを食べて分解しやがてキノコとなるのです。

キクラゲが育つ環境は人工的にも作りやすいのでしいたけやなめこのように人工栽培もされています。

天然のキクラゲを見ると木に生えた耳のようにも見えますが、「木」が使われているので海との関係はほぼ無くなったといえるでしょう。

パワーを秘めてたの? 主役に抜擢できる??

キクラゲはラーメンの上にのっていたとしても残念ですが主役にはなれません。中華の炒め物なら今日は無くても大丈夫といわれてしまうこともあるかもしれません。

そのような立ち位置のキクラゲですが正体を知った今は栄養についても知りたくなっていませんか。

比較相手には、同じく腐生菌をエサにして育つキノコの仲間しいたけとなめこを選びました。

★★★ キクラゲ
ゆで/100g
しいたけ
ゆで/100g
なめこ
生/100g
カロリー 14kcal 22kcal 14kcal
カルシウム 25mg 1mg 2mg
ビタミンD 8.8μg 0.5μg 0
食物繊維 5.2g 4.4g 1.9g

※カロリーは下記文部科学省食品データベースを参照。https://fooddb.mext.go.jp/

育ち方を知るとよりレシピに取り入れたくなります♪ 焼くだけでも美味しい「しいたけ」のお話はこちらで

キクラゲは1枚5g前後、しいたけは1枚約15g、なめこは1パック約100gを参考にしてください。なめこは公的数値が「生」だけなので生を載せていますが必ず加熱をしてたべてください。

きのこ類はカロリーが低めのイメージがありますがキクラゲも低めなので罪悪感なしで食べられます。

しいたけやなめこと比べるとミネラル成分のカルシウムを含んでいます。それと合わせてビタミンDの含有量も3つの中ではトップレベル

キクラゲは体内でカルシウムが吸収されるのをサポートする脂溶性ビタミンが摂取できるきのこです。もちろん食物繊維も含んでいます。

なめこと比較すると含有量の多さが目立ちます。

黒い・メインにならない・売り場で目立たない、3点を兼ね備えていますが栄養成分の観点からは摂りたい成分を持っているのが分かりました。

きんぴら風や佃煮風などの大量消費メニューでキクラゲの登場回数を増やしたいですね。

色違いがあるの? 同じカテゴリーなの??

黒い・薄っぺらいなどと形容してしまうキクラゲ。見た目を裏切るように色も歯ごたえもレシピのアクセントになっています。

最後になりましたが、黒が特徴のキクラゲですが反対色のキクラゲをご存じですか。

名前はそのままな「シロキクラゲ」です。

シロキクラゲ科という単独の科に属しています。キクラゲのように単独ではなくドライ状態でわかめなどとコラボして海藻サラダのメンバーになっているのをよく目にします。

ドライになる前のシロキクラゲはプラスチックでできたサンゴ礁のようなフォルム。同じきのこでキクラゲとつきますが見た目は全く違います。

きのこ類の中ではマイナーな存在ですが栄養成分もお役立ち度も優れているのが分かったキクラゲ。

人工栽培が進化したおかげでフレッシュなキクラゲが野菜コーナーに並んでいるのも目にしました。

引きつけられる魅力あるきのこへランクアップをするのは間違いないでしょう。今日のレシピに取り入れるのをおススメします。

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