吹き寄せ柄の季節は? 空気の動きで温度が変わる♪繊細で縁起の良いアソート系?!

吹き寄せという空気の動きを可視化したような表現があります。馴染みのない言葉と思うことがあるかもしれません。もし見かけることがあるならば「和製」のものを扱っているところでしょう。

例えば食べるものなら数種類のものが集まって1つにまとまって形になっている様子をこの言葉を使って表しています。ふと気が付いた些細な動きを言葉にするのはこの国ならではの感覚なのですね。

ふだんの会話に「吹き寄せ」という言葉を使うシーンはあまりないかもしれません。でもちょっとのぞいてみませんか。

もしこの言葉をより深く知れば語彙も選択肢も増やすことができるでしょう。柄に季節は関係するの? 吹き寄せは昔ながらの可愛い系として愛されています。心豊かな柄の世界をご紹介します。

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吹き寄せの柄の季節はいつなの? 風情を求めて

吹き寄せの柄の季節はいつなのでしょうか。吹き寄せという表現からイメージできる季節はいつなのか。吹き寄せ柄を身に着けるのに相応しい季節はコレです。

秋の実りを吹き寄せで♪

吹き寄せ柄の季節は秋。気温も下がり、日も短くなる10月以降が吹き寄せ柄の季節です。

風が吹いたことで落ちた葉が集まる様子を「吹き寄せ」と表現しました。落ち葉の季節をイメージしているので秋を表す模様の代表ともいえます。

散りばめられた柄は格式よりも軽やかなオシャレ感を出すことができます。配置の自由さも吹き寄せ柄の魅力の1つになりますね。

吹き寄せ柄の魅力はまだまだあります。この後はその魅力に迫りましょう。

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秋を表す吹き寄せ柄にはどんな植物があるの?

秋が深まって木々の葉が落ちる様子はどこか寂し気です。でも柄にすることで、この時期ならではの風景を慈しんだのでしょう。吹き寄せ柄に選ばれた植物を調べてみました。

  • 吹き寄せ柄に使われる植物
  • 松葉
    ・松かさ
    紅葉
    ・いちょう
    ・梶(かじ)

吹き寄せに欠かせない植物に「松」があります。山に行かなくても庭木にも使われる松は身近な植物の1つです。常緑樹の仲間なので常に葉はありますが、時期が来れば葉が落ちます。

樹齢が長く生命力の強い松は縁起が良い木。着物の柄に選ばれることが多いですね。

松は葉だけではなく松かさ(松ぼっくり)も使われます。松の細い2本の葉に松かさが加わることで立体感が出ます。

紅葉も秋には外せないフォルムです。色は赤をイメージします。でも紅葉の中には黄色くなる黄葉もあるのです。吹き寄せ柄にはこちらを使うことも多いようです。

草木から採った染料の抑えた黄色が松の葉を引き立てます。

いちょうはお寺や神社の境内にある神聖な木。メス株なら銀杏の収穫が期待できるので兵糧を目的として植えることもあったようです。

現代でも街路樹のいちょうが色づくとお祭りになるくらい人気のある木。葉の形を想像するだけで秋を感じることができます。

最後の梶は御神木にもなるパワーを宿した木です。和紙を作るこうぞの仲間で葉の形も似ています。役に立つ葉として選ばれたのでしょう。

風情を感じさせながら、縁起・季節・実用を兼ね備えた柄を身に着けると、秋をより感じることができますね。

秋以外の季節にも吹き寄せが? 人気の証です

いにしえのインフルエンサーに選ばれた秋の植物たちで構成された、吹き寄せ。もちろんそれを忠実に受け継いで秋に着る柄として、今なお親しまれています。

でもいつしかそこに他の柄が足された、吹き寄せ模様が出回り始めました。秋だけではもったいないと思った結果でしょうか。先程の5種の植物にプラスして春の花を入れた吹き寄せもあります。

この場合は季節に関係なく、年間をとおして着用することが可能です。

例えば元々の松に笹と梅が描かれていれば、お目出たい柄が出来上がります。桜や流水が秋の植物と一緒に品よく散りばめられていれば、ワンランク上の吹き寄せに柄にもなりますね。

難しく考えないで良いものは良い。可愛いのであればそれを楽しめば良い。受け継いだ柄をそのまた先へ続けるために必要なことでしょう。

身近な吹き寄せも楽しもう!

地上に落下したものが風で集められた吹き寄せ。アスファルトの歩道には感じることが少ない風雅な情景です。でも吹き寄せは景色以外にも使える言葉。このような使い方をします。

・お菓子
松葉やいちょうなどをかたどった干菓子の詰め合わせを、吹き寄せまたは、富き寄せと呼ぶ

・料理
松茸や銀杏など秋の味覚を取り合わせた一鉢を、吹き寄せ盛りと呼ぶ

他には佃煮やふりかけの商品名に吹き寄せが使われています。どれも日本ならではの品物であることに間違いは無いでしょう。

盛り合わせやアソートなどと表すこともできますが、季節の雰囲気も兼ね備えた「吹き寄せ」は知っておけばまた別の楽しみも生まれる言葉です。

バラバラ・寄せ集めと心配をするよりも、今日は「吹き寄せ」と先手を打って深まる秋を満喫しましょう。

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