餅つきの手順♪もち米の準備は前日から! 美味しいお餅はもち米がカギ?!
餅つきと聞けば、杵(きね)と臼(うす)を使ってペッタンペッタンとつく…イメージはコレです。自宅で餅つきとなると、機械がやってくれるケースがほとんどですけどね。
でも杵と臼を使った本格派の餅つきは、やはり盛り上がります。一大イベントですよね。今は手軽に手に入るお餅。以前は自分の家などで作らないと食べられない、ご馳走でした。
うっかり屋の私は「杵と臼」があればお餅ができるなんて想像をしていましたが、1番大事なのはお餅になるもち米の準備。
知ったかぶりは危険です。美味しく仕上げるためにはもち米がカギ? 手順を知って餅つきを成功させたい。研ぎ方もその後の工程も良くわかっていない私の「餅つき準備講座」開講します。
餅つきの手順♪もち米の準備は前日から?!
餅つきの手順。まずもち米の準備から始めるのが正しい手順です。餅つきの手順は前日のもち米の準備から入ります。明日餅つきを予定している時は少し急いで下さい!!
もち米を研いで6~12時間水につけておく。
水温が低い冬は10時間以上が目安。
ビギナーでも大丈夫♪参考にして下さい
- 研ぐときに注意することは?
水を使って研ぎます。お湯を使うとでんぷんが糖化して流出。甘味が減ってしまいます。
1回目は軽く研いですぐに水を捨てる。
↓
研ぎ水をお米に吸わせないため。
白米に比べてもち米は吸水率が高いので注意が必要。
水を変えながら「手早く洗う」を3〜5回行う。
↓
もち米がしっかりと浸かる分量(もち米の2倍)の水につける。
前日に必ずここまでやっておいてください。無洗米のもち米も必ず水につけて下さいね。
もち米をどれ位用意すればいいのか? これも意外と盲点。この単位を覚えておきましょう。
- 1升:10人分(丸もち20~30個分)
杵でつく時の1升は「もち米1.5kg」
1度に付く場合の最小単位。これより少ないと臼を叩いて傷めます。
参加人数が分かれば、用意するもち米も計算できますね。
※1升が1.4kgは餅つき機用。1升=1.8L=1.4kg
次は当日まずするコトから調べていきます。
もち米の水切りは美味しいお餅のためのポイント?!
1晩しっかりと水を吸ってくれたもち米。餅つき当日まずするコトは吸水したもち米の水切りです。
- もち米を水から上げる。
- 水切りがしっかりできていないと?
浸かっていた水から上げて、水道水で軽く洗い流す。
30分~1時間かけてザルに入れて放置、水気を飛ばす。
時短したい時は米粒を割らないように、静かにザルを降る。
糠の臭いが残ることがある。
つきあがりが、水分多めの腰がない餅に。
ザルにあげてそのまま置いておく簡単な作業ですが、これをしないと美味しいお餅に仕上がらない重要ポイント。当日の進行表に、忘れずに入れておいて下さいね。
餅つき当日必要なモノは? 揃ってる?!
餅つきは用意するモノが意外と沢山あります。もち米以外にも必要なモノをチエックして、当日アワアワしなくていいように、準備しましょう。
◆餅つきに用意するモノ(もち米以外)
・せいろ
・蒸し布(臭いを取るために煮沸消毒をしておく)
・釜/鍋
・かまど・ガスコンロ
・しゃもじ
・臼
・杵
・ボウル
◆つきあがってから使うモノ
その場で食べる・のし餅を作るなどで変わります。
・餅板・トレイ
・餅取り粉(片栗粉)
・綿棒(のし餅にする時)
・あんこ・きなこ・大根おろしなど
・取り皿
・はし
必要なモノチエックが済んだら次の工程に移ります。
もち米は蒸します! 餅になるまでもう少し?!
水気を切ったもち米は炊くではなく、蒸します。蒸す理由があります。
・炊飯→もち米が水に触れて「ベチャッ」としてしまう。
・蒸す→蒸気を使うので「ふっくら」した仕上がりに。
裏技として炊飯器を使いたい時は「おこわ」が炊けるコースがあれば使用可能。
- もち米を蒸す手順
- もち米を蒸す時の注意事項
せいろに蒸し布を広げてセット
↓
蒸し布の上にもち米を均一に置く
真ん中を少し低く、周囲を高く作ると蒸し上りが早いという説がありますがさほど時間は変わらないようです。
お湯を沸騰させる。
↓
しっかりと蒸気が上がるのを確認したら、せいろをのせる。
・蒸気は想像以上に高温、火傷に注意。
・常に蒸気が上がる強火で。
・空焚きにならないように注意。
・お湯が足りない時は足すのは「沸騰水」
もち米を蒸す時間は30~40分。
↓
試食して芯が無いかを確認。(おこわになっていれば大丈夫)
蒸している時間を使ってしておく重要な準備があります。スムーズな餅つきのための準備とは?
杵と臼を温める! 優しい餅つきのため?!
お待たせしました「杵と臼」登壇!! でもまだペッタンはできません。重要な前準備があります。
◆もち米を蒸す間に必ずしておく作業。
・臼にお湯を張り杵を入れて温める。
・沸騰したお湯を入れて15~20分放置。
・もち米の蒸し上りに合わせてお湯を捨て、内側を拭く。
冷たい臼に蒸したもち米を入れると、一気に温度が下がって、つきあがりに支障が出ます。
餅つき初心者であれば、面倒がらずにもち米を入れる度に臼を温めると、つき手もスムーズに動けます。美味しいお餅にできますよ。
やっと始まる餅つき! チビッ子は少し待ってね?!
蒸しあがったもち米と温められた杵と臼。この2つが揃いましたね。返し手用の水をボウルに入れて臼の側に置いて下さい。
ここから餅つきが始まります。チビッ子達も杵をスタンバイして出番を待つばかり…でもまずしてほしいのはコレ!
↓
杵でもち米をつぶす。
(小突き・目つぶしと呼ぶ美味しい餅になるための重要工程)
杵に体重をかけ、もち米の形が無くなるまでしっかりつぶす。
熱いうちに行う時間勝負の作業なので、進行はテキパキと。
粘りが出始めたらペッタンペッタンと「餅つき」開始。
◆餅つきのコツ
・つき手と返し手の立ち位置は隣合う。迎えあわせは振り下ろした杵が頭に行くので危険です。
・力任せではなく杵を自然に振り下ろします。
・返し手は餅を下から出して中心に持っていく。餅をたたむ感じ。
・返し手の水は熱さ対策。餅がベチャつかない量を意識して。
(返し手の手水が多いと柔らかめ・少ないと硬めの餅になる。)
・途中で餅を1~2回ひっくり返してまんべんなくつく。
・「粒感が無くなる・餅状になってくる」までつく。
(目安は100~200回)
チビッ子達はお餅になってきたら参加してね。
つきあがったお餅はお好みのトッピングなどで楽しんで下さい。
◆丸もちにする時の手順
手を水で濡らす
↓
親指と人差し指で餅を丸く握り取る
↓
形を整える
↓
餅板に餅取り粉を降って、餅を置く
前日の準備から当日幾つかの工程を経てお餅はできます。その昔はお供えや儀式のための「ハレの日」の食べ物でした。
今の時代の餅つきは食べるコトも楽しみですが、イベントとしての要素がメイン。準備等が大変ですが、出来上がる工程が楽しめるのが魅力。
すべてがセットになったレンタルセットもあるので、ぜひチャレンジしてみて下さい。ハレの日が待っています。
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