石けん素地とは原料なの? 成分として載っているけれどナニで出来てるの??

固形石けんの成分表示を見たことがありますか? 固形石けんは100均にもあります。オーガニックを売りにしたハイブランドの固形石鹸もありますね。

どの固形石けんにも成分表示があります。そしてそこに必ずあるのが「石けん素地」の文字。この石けん素地に香料などを混ぜてメーカー独自の石けんを作っているようです。

石けん素地を使った製品で度々肌トラブルを経験したことがきっかけで、石けん素地がとても気になる存在になりました。

昔からあるからすっかり安全安心と信じていました。でも上手なお付き合いが出来ないのはなぜ? 原料に使われる石けん素地とは? 化学が苦手でも大丈夫? できるだけ分かりやすく解説します。

スポンサード リンク

石けん素地とは原料なの? どうやって作るの??

石けん素地とは原料なのか? 石けん素地は石けんを作る時の成分なので原料と言えます。でもどの石けんにも石けん素地と表示があります。石けん素地とは? こうして作られています。

手作り石けんでも「石けん素地」は作れます♪

◆石けん素地(そじ)とは?
油脂と水酸化ナトリウムに熱を加えることで出来た石けんの原料。
化学的には「油脂と水酸化ナトリウムを混ぜて起こるケン化反応で石けん素地ができる」と表されます。

石けんを手作りしたことがある方ならわかるかもしれません。手作り石けんを作る時には薬局で「苛性ソーダ」を購入する必要があります。苛性ソーダの別名が「水酸化ナトリウム」です。

水酸化ナトリウムとオリーブオイルなどの油脂を混ぜ加熱をすると石けんが出来上がります。これは「石けん素地」を作る時の1つの製法。焚き込み法と呼ばれます。

市販の石けんは焚き込み法の後に不純物をのぞく工程(ケン化塩析法)を施すことが多いようです。純度の高い石けん素地が出来上がります。

スポンサードリンク

1つじゃない! 石けんの数だけ石けん素地が?!

石けんの成分に載っている「石けん素地」。すべての石けんに「石けん素地」と載っています。でも石けん素地は1つではありません。石けんにはそれぞれ違う石けん素地が使われています。

先程石けん素地は「油脂と水酸化ナトリウム」を使って作るとご紹介しました。水酸化ナトリウムは共通ですがもう1つの「油脂」は製品ごとに使っている成分が変わります。

油脂には様々な種類があります。アルガン・アボカド・オリーブ・セサミ・ヤシ等々。そして牛の油「牛脂」を使っている製品もあります。

石けん素地に使っている油脂を表示している製品は少数派。ドラッグストアでは赤ちゃんにも使える石けんに「石けん素地(パーム油脂)」と載っている製品が1つだけありました。

ナチュラル系化粧品のカタログの石けんのページに石けん素地に使っている油脂類が明記してあります。実店舗のスタッフさんは即答で石けん素地の原料(ヤシ油)を教えてくれました。

肌に直接使うモノですから、有効な知識を持ったスタッフさんがいるメーカーは信頼できる条件の1つですね。

石けんを使った時に起こった私の肌トラブルは油脂に使っていた成分が合わなかったと今にしては思うのですが…。最初から油脂類の名前が分かれば避けることも出来るはず。

水と油の仲介役? 日常の必須アイテム界面活性剤の情報はこちら!

ドラッグストアで石けんを選ぶときに「石けん素地」としか書かれていない時はもう少し詳しく調べる必要もある! ということを実感しました。

カリ石けん素地はどういう石けん素地なの?

ボディーソープや石けんシャンプーの成分の欄に「カリ石けん素地」という表記を見たことがありますか? カリ石けん素地を使った製品には「水」という文字もあります。

製品のセールスポイントは「水と石けんで出来たシンプルなソープ」などのコピーが多いですね。

水と石けんとありますが、ホントは「水とカリ石けん素地」などと突っ込むのは止めて「カリ石けん素地とは?」を調べてみました。

油脂と水酸化カリウムを化学反応させて作った石けん。水と馴染むのでボディーソープやシャンプーなどの液状の洗浄剤に使われる。

油脂に合わせる成分が水酸化カリウムに変わりました。これを変えることで水との相性が良くなるのですね。

ノンシリコンのシャンプーの選択肢としてこのカリ石けん素地を使った石けんシャンプーが見直されました。

洗浄力は強めなので髪や地肌への刺激が起こる場合があります。

同時にカリ石けん素地の「油脂」は製品には載っていないことがほとんどです。製品選びはメーカーのHPなどで成分を確認してからの方が安心かもしれません。

石けん素地との歩き方♪今後はどうする?

石けん素地は石けんを作る原料、そして石けん素地は「界面活性剤」に分類されます。スキンケアなど肌に使う界面活性剤は大きく分けると4タイプ(アニオン・カチオン・アンホ・ノニオン)。

石けん素地は、アニオン界面活性剤に分類。得意分野は泡立ちと洗浄です。使われてからの歴史も長く安全性も確認されている成分です。

でもどの製品にもあるのが「すべての人にアレルギーや刺激が起こらない訳ではありません」と明記してあります。

石けん素地を使ったボディーソープで肌トラブルが出た私ですが、アンホ界面活性剤のコカミドプロピルベダインはトラブルが起こりません。

こちらは低刺激の界面活性剤として認められているので、子供用のシャンプーにも使われています。

そして石けん素地を使っている石けんがすべて使えないということもありません。でも多くの製品から「自分に合うモノ」を見つけるのはなかなか大変です。

今回石けん素地でトラブルが起きた私ですが、そのおかげで石けん素地のことを知ることが出来ました。やはり「成分を知る」というのは選ぶときの判断材料の1つになりそうです。

石けんを含めたスキンケア製品のトラブルを減らすためにも「成分」との距離を縮めたいと思います。

スポンサード リンク



このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す

Comments links could be nofollow free.

サブコンテンツ

このページの先頭へ