時計草とパッションフルーツは違うの? 花と実なのに仲間って噂はホント??

時計草をご存知ですか。時計という文字から形がイメージできますが、もちろんデジタルな数字が並ぶタイプではありません。昔ながらのチクタクと音がするタイプの時計がネーミングの由来ですね。

花が咲く時期は種類によって変わります。春の終わりから秋の初めが開花の時期。エキゾチックな花の雰囲気から主な開花は夏と思っていましたが長く楽しめる花です。

1度咲くと24時間でしおれてしまうという儚さも持ち合わせています。華やかな見た目とは対照的な特徴ですね。

そして花を楽しむ植物と思っていたのですがそれだけでは無いことを最近知りました。つながりはあるの?それとも違いがあるの? 時計草とパッションフルーツの関係を調べてみました。

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時計草とパッションフルーツの違いは? 仲間じゃないの??

時計草とパッションフルーツに違いはあるのでしょうか。その前に時計草とパッションフルーツがどうしても結びつかないのですが、この2つは何か関係しているのでしょうか。

家庭で収穫も可能です♪

時計草は「トケイソウ属トケイソウ科」に属します。パッションフルーツには別名「クダモノトケイソウ」という名前があり、同じ科に属すツル性植物です。

トケイソウ属の仲間は400以上の種類があります。時計草とクダモノトケイソウは同じ科ですが違う種類の花といえます。

代表的な時計草だけを見ていると実が成るというイメージがわきませんね。でもトロピカルな花を咲かせるトケイソウが沢山あります。

よく見かける文字盤と針に見立てることができる薄紫の時計草は寒さに強い特徴があります。花を楽しむ時計草として広く日本国内に広まりました。

同じトケイソウ属のクダモノトケイソウを漢字にすると果物時計草。文字通り実がなる頼もしい時計草ですがこれには条件があるようです。クダモノトケイソウがパッションフルーツになる条件を調べてみました。

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トケイソウがパッションフルーツになるために必要なことは?

花だけの時計草ではなく収穫のためのトケイソウは先ほども載せたように種類を選ぶ必要があります。

実が成るクダモノトケイソウにも種類があります。エドリス・サマークインは一般的な外側が濃い目の紫になるパッションフルーツ。花が咲いたら人工授粉をする必要があります。

そして実がなるために必要なのが温度です。基本的には20~30度の気温でスクスクと育ち開花から約60日で収穫ができます。

この気温が必要なので国内での主な栽培地は奄美大島や沖縄。旬は6月~8月です。ハウス栽培や輸入のものもありますが国産パッションフルーツが出回る貴重な時期ですね。

ツル性の植物なのでグリーンカーテンにも時計草が使われることがあるようです。プランターを使って種から育てることも可能。

でも収穫のためには受粉や気温など手間をかけなければいけないことも覚えておいてくださいね。

パッションフルーツの栄養は? エッそれがあるの?!

夏が旬のパッションフルーツ。栄養には何があるのでしょう。南の地方で育っていることからも何だか期待しちゃいますね。同じくすくって食べるキウイと比べてみました。

★★★ パッションフルーツ
100g/生
キウイ
100g/生
カロリー 64kcal 59kcal
β-カロテン 1100μg 38μg
ビタミンC 16mg 140mg

※カロリーは下記文部科学省食品データベースを参照。https://fooddb.mext.go.jp/

パッションフルーツは1個60g前後ですがすくって食べる部分は約15g。キウイは中くらいが1個90~100gです。

果物ですからビタミンCを期待したのですがなんとパッションフルーツは緑黄色果物。β-カロテンが緑黄色野菜の基準100g中600μgを軽くクリアしていました。

表以外にはカリウムも含んでいます。カリウムは汗と一緒に体外に出てしまうと疲れを感じる体内バランスを保つのに必要な成分です。

南国の果物パッションフルーツは夏バテ防止も期待できそうですね。

パッションフルーツは室温で追熟をすると甘みが増します。表面にシワができると食べ頃サイン。香りも良くなるのでぜひ試してください。

気温が高くて熟し過ぎが心配な時はポリ袋に入れて野菜室で保存すると程よい熟し具合が保てます。

パッションフルーツは情熱の果物? お茶もあるの??

最後はパッションフルーツのもう1つの顔をご紹介します。パッションはアルファベットで「passion」意味は熱い心の「情熱」です。主に熱帯・亜熱帯に育つ植物に相応しい名前ですね。

でもパッションにはもう1つの意味があります。日本では時計に見える花がキリスト教徒には十字架に見えるようです。そしてイエス・キリストの姿をそこに重ねました。

キリストが苦難を受けている場面を見立てた花を「passion」と名付け以後この名前が伝わったとも言われています。

日本では鑑賞の花と食べる実として広まった時計草。葉や茎はハーブティーにもなります。気持ちを落ち着ける・リラックスできるなどの効果が期待できるようです。

沢山の種類がある時計草の中からハーブに相応しいもの(チャボトケイソウ)を選んで販売されています。飲んでみたい方は専門店で入手することをおススメします。

花や実以外の葉や茎も使えるトケイソウ属トケイソウ科の仲間たち。見た目以上のお役立ち度は見逃し禁止ですね。

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