陶器と磁器の違いはナニ? 電子レンジは?? 焼く温度と土がポイント!

陶器と磁器どちらが好きですか? の質問に即答はできますか。私はすぐには答えが返せません。それぞれイイ所がありますよね。我が家の食器棚にも両方が雑然と並んでいます…

手にするとほっこりとした感触が伝わる和の器。色や香りを堪能できる朝顔型のティーカップは、紅茶の時間を演出してくれます。やっぱり両方必要ですね。

食器

器づかいを少し丁寧にして、日常に変化をつけたいな、などと思ってはいるんですよ。食事はワンプレート、マグ1つでコーヒーから麦茶まで飲んでしまう毎日を反省です。

まずは食器棚の見直しから始めたいと思います。おまけでもらったお皿、割れずに10年愛用しているカップ、違いはどこにあるの? 陶器と磁器。暮らしに彩りを授けるための選び方を知りたい!!

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陶器と磁器の違いはナニ?

陶器と磁器の違い。違いなんてあるの? と思っていませんか。陶器と磁器をプラスして陶磁器と呼ぶこともあります。茶わんや皿を売るコーナーも陶磁器売場で表示。

自作の陶器にチャレンジ!!

でも陶器と磁器は違います。基本的な違いを表にしました。

比較項目 陶器 磁器
原料 主に陶器用粘土 主に陶石
焼く温度 800~1250度 1200〜1400度
性質 保温性が高い 保温性は低い
質感 厚みがある。透明感は無い。 薄手。光を透す。

違いを作る1番のポイントは原料にあります。陶器は50%が自然に採取できる粘土を使います。残り半分は長石と珪石を使用。粒子が大きめの土を使うので焼き上がりは柔らかめ。

磁器は粘土30%と長石と珪石の陶石70%を使用。1200度を超えると長石と珪石が溶けます。粘土にある小さな空間を埋めて固めることで、硬質な質感が出ます。

温まるのに時間が少しかかりますが、冷めにくいのは陶器。土鍋もこの性質を利用していますね。デザートには磁器のお皿をキーンと冷やしてサーブなんで使い方も。

原料の約5割が土なので陶器はもったりとした質感。透過性はありません。ガラスの原料となる長石と珪石が多い磁器は透明感があり、光を透すものもあります。

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陶器と磁器♪電子レンジに向くのは?

食器を選ぶポイントとして電子レンジで使えるかどうかは重要ですね。この頃は食洗機OKのマークもよく見かけますね。陶器と磁器、電子レンジに向くのはどちらでしょう。

    陶器・磁器、電子レンジで使えないのは?

  • 金・銀の装飾がある。
  • 絵付けに赤色を使用しているもの。変色の可能性がある。

基本の共通注意点はまずこの2つ。吸水性のある陶器は器が温まって、上に載せた食品が温まりにくいという説がありますが、市販の日常用陶器なら心配いりません。

陶器・磁器どちらも電子レンジは可能です。電子レンジ不可の表示は必ず確認して下さいね。

陶器と磁器見分けるコトは可能?

使われている原料で違いがある陶器と磁器。売場でそれぞれを見分ける方法を知りたいですよね。見分け方にはいくつかのポイントがあります。

カップ

  • 陶器
  • 指で軽く弾くとこもった音がする。
    比較的厚手にできていて重みがある。
    ざらつきを感じる部分がある。
    ・産地
    瀬戸焼・美濃焼・益子焼・笠間焼など

  • 磁器
  • 指で軽く弾くと高めの音がする。
    薄手で軽くできている。
    全体にツルツルとした触り心地。
    ・産地
    有田焼・砥部焼・波佐見焼など

指で弾いた時の音、実際にやってみました。瀬戸焼のお皿はこもった音、ウエッジウッドの磁器カップは高めの音がしました。点数を貯めてもらったお皿は、どちらとも言えない音が出ます。

実際に音で判定をするのは難しいかも。最近の陶器は以前に比べて薄手で軽くできているモノも多くなりました。見分け方として1番頼りになるのは手触りに有りそうです。

器の裏側の高台部分にざらつきがあると陶器。全体がツルっとしていると磁器。

売場で裏側を見る時は落とさないようにみて下さいね。産地も見分け方のポイントになりますが、分からない時は売り場のプロに聞いてみましょう。

陶器と磁器どちらが取扱い注意?

少し柔らかめなイメージの陶器と硬質なイメージの磁器。それぞれに長所短所があります。知っておくと、お気に入りとの長いお付き合いが可能になりますね。

  • 陶器の特徴は?
  • ぶつかると簡単に欠ける。
    水気が残りやすい。
    一般的には温度差には強い。

  • 磁器の特徴は?
  • ぶつかっても簡単には欠けない。
    切り口が鋭い小さな欠けを作ることがある。
    比較的温度差に弱い。

簡単に欠けてしまうコトを考えると陶器の扱いには注意が必要かもしれませんね。陶器は吸水をすると言われますが、釉薬がかかっている部分は水を通しません。

釉薬の無い底の部分に水気が残りやすいので、完全に乾いてから食器棚にしまって下さいね。衝撃に強い磁器ですが、絶対に割れないコトはないので、丁寧な扱いで愛用しましょうね。

陶器と磁器選び♪気をつけるコトは?

薄手で軽いそして欠けにくいのなら、選ぶ時に磁器は優先順位が高いですね。でもここで私の失敗談を1つ。形は角に丸みがある菱形、水彩画風絵付けの磁器皿を購入しました。

控えめに入った金のふちどりもオシャレだったのが決め手。レンジに使えないのは承知していたのですが、やっぱり「つい、うっかり」でレンジに入れてしまうのです。

結果、お刺身限定の妥協したお皿として存在。そのための専用皿があるのは悪くないのですが、普段使いで楽しむためには電子レンジOKは外せないコトを実感しました。

反省も込めた私的選び方ポイント2点を伝授します。

◆オススメの選び方
器デビューならまず磁器で
・電子レンジOKのワンプレートとマグ

その後の買足しは陶器で
・7寸サイズ(21cm)のお皿
・直径18㎝/高さ6cm位の浅型ボール

買足しの陶器はパスタやサラダにも使えるサイズですよ。お店に行く時はメジャーを持っていくのも忘れずに。シンプルで和洋どちらも使える感があると、お付き合いも長くなりそうです。

デビューの後、買足しを繰り返した我が家の食器棚。購入時の思いもあるので、あっさりと片づけるのは少し時間が掛かりそうです。まずは出番が減っていたお皿に、もう一仕事してもらいます。

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