唐桟とはナニのこと? 唐って国の名前?? 海の向こうからやってきたモノとは?!

唐桟。時には目にする漢字が2つ並びました。読み方は分かりますか? 答えは後程お教えしするのでお楽しみにしてください。この2つの文字からナニがイメージできるでしょうか。

「唐」は国内だけにはとどまらないものが思い浮かびます。海を渡ってやってきたものに使われますね。今なら輸入のブランド品に値するでしょう。唐桟にもそれは関係しているのでしょうか。

そしてもう1つの「桟」はまったく別のカテゴリーです。こちらは建築に関係するものに使われることがあります。

まったく別の文字がコラボしてできたものはナニを表しているのでしょうか。食べ物なのか建物なのかそれとも想定外。唐桟とは。読み方と意味するものをご紹介します。

スポンサード リンク

唐桟とは? その意味はなかなか複雑??

唐桟とは。唐桟とはナニなのでしょうか。唐と桟の文字にどのようなつながりがあるのか。唐桟とはナニに関連した言葉なのか。まずはその読み方から始めましょう。

唐桟の反物も多数ありますね♪妄想で参加してください

唐桟とは「とうざん」と読みます。そして唐桟とはナニなのかの回答はコレです。

唐桟とは「縦縞(たてじま)」模様の名前です。

縦縞はストライプと呼び方を変えるとパジャマなどカジュアルな雰囲気がある模様ですが、唐桟は違います。

唐桟はコットンの糸で織ってできた縦縞模様の布地。着物用に織った反物を唐桟織と呼ぶこともあります。

縦縞というと2つの色を使ったシンプルなものが多いですね。でも唐桟は染めた糸を使って縞を織り出します。

細い糸を使って織り出す縦縞模様は手間や時間をかけた贅沢な反物なのです。

ところでどうして縦縞模様の木綿の着物を唐桟と呼ぶようになったのか、次はその秘密を紐解きたいと思います。

スポンサードリンク

唐桟の由来はどこから? 遠く離れた国が関係するの??

今なら縦縞といわれる模様は唐桟と呼ばれた時代がありました。国産の唐桟がトレンドとなったのは江戸時代の半ばですが、それ以前の唐桟は海を渡って国内に入ってきた輸入品でした。

立とありますがこちらは直線ではありません♪ 粋だけではない立涌文様はしなやかにも!?

そして流通経路が「唐桟」と呼ばれる由来となりました。流れを簡単にまとめます。

  • 唐桟のネーミングの由来は?
  • オランダ人が綿織物を日本に輸出

    荷物はインドの港「セントトーマス」から出荷

    セントトーマスが上手く言えなくて「サントメ」と略される

    当時の輸入品は唐物(からもの)と呼ばれていた

    そこから「唐」と「サン」が結びついて「唐桟」となる

こじつけモードが否めませんが新しい言葉が誕生するのは「言いにくいものを言いやすくするため」ということもあるでしょう。でも手にした製品のクオリティーも関係しているはずです。

この後は日本でトレンドになった唐桟のお話をご紹介します。

インフルエンサーが身に着けた縦縞模様?

想像もつかないくらいの距離を運ばれてきた唐桟。それは糸を織ることで模様が作られる布地でした。縦縞にするには最低でも2色が必要です。

色違いの糸を作るためには色ごとに染める必要があります。化学染料の無い時代藍や紅を染めるのは大変手間のかかる作業です。細い縦縞は木綿でありながら手触りには柔らかさがありました。

絹物を禁止された時代の粋な木綿の唐桟は限られた階級の人が着る織物。唐桟織と呼ばれるヒット商品になりました。

ダメといわれると抜け道を作って違う楽しみ方を見つけるのは今も昔も変わらないようです。現代でも通用するオシャレな唐桟。ハードルは高そうですが、粋に着こなしてみたいですね。

縦縞は他にもあるの? 横縞に呼び名はあるの??

唐桟と呼ばれる縦縞。実は他にも縦縞模様の呼び方があります。それは間道。「かんどう」または「かんとう」と読みます。道や路地をデザイン化したのでしょうか。

唐桟との違いの1つには日本に入ってきた時代があります。室町時代にこの間道と呼ばれる縦縞模様の布地が輸入されました。縞の幅や色は唐桟に似たものもあります。

そしてもう1つ大きな違いがあります。

間道はで織られた縞

木綿でできている唐桟に対して間道はシルクを使っているのです。セレブ階級にしか手にできないレアな布は「名物」。名物は食べるものだけではありません。

海の向こうから来た名産品の布「名物裂(めいぶつぎれ)」と呼ばれ今も歴史をつないでいます。

縦縞のお話が続きましたがボーダー好きとしては横縞も気になりますね。縦縞の唐桟・間道にたいしてこう呼びます。

横縞は「段」と呼びます。

段々と積み重なってできる様子が語源となったのでしょうか。階段を遠くから見ると横縞に見えることもありますね。

シンプルでありながら色の組み合わせや幅でガラッと違う印象になる縞模様。手ぬぐいなどの和装小物だけではなくハンカチのような毎日持ち歩くものにも使われています。

次に選ぶ時はぜひ唐桟を意識して新しい縦縞をお気に入りに迎え入れてくださいね。

スポンサード リンク



このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す

Comments links could be nofollow free.

サブコンテンツ

このページの先頭へ