抗生物質とは? 簡単に説明…知っておきたい重要なコトは??

抗生物質、良く話題になる言葉ですね。つい最近も抗生物質についてこんな話を聞きました。住んでいる地域の病院は抗生物質を出さないので、隣の市の病院に行って抗生物質を処方してもらう。

抗生物質は病気を治すイメージがありますよね。でも「前に出て抗生物質とは何かを説明して下さい、分かりやすくね」などと言われたらそれはムリ。残念ながら、何となくしかわかりません…

手のひら

わざわざ隣の市の病院に行くのも、やっぱり抗生物質が必要と思っての行動ですよね。

使った方がイイのか、使わないのか自分で判断して大丈夫? やっぱり使った方が良いのなら、 簡単に教えて下さい。抗生物質とはナニもの? 病気をしたら絶対に必要な薬なの?

スポンサード リンク

抗生物質とは? 簡単に説明できる??

抗生物質とは? 簡単に説明をしたいと思います。理解しているようで意外と分かっていない抗生物質。抗生物質とは何かを簡単にサクッと説明させて頂きます。

必要な時にはキチンとお薬を飲みましょう♪

  • 抗生物質とは?
  • 病気を起こす細菌を死滅させたり、細菌が増えることを抑える働きを持つ薬。

    病気を引き起こす細菌は「病原菌」と呼ばれます。例えば食中毒を起こす病原菌には、サルモネラ菌・カンピロバクター等がいます。

    日本国内ではあまり耳にしなくなった、コレラや赤痢も病原菌が引き起こす感染症。このような命に係わる病気の原因となる細菌を、死滅できるのが抗生物質です。

抗う(あらがう)という文字は「抵抗をする・逆らう」を意味します。細菌に逆らうので抗生物質は「抗菌薬」とも言われます。抗生剤と言われる場合もありますが、抗生物質を使った薬の呼び名です。

◆「抗生物質・抗菌薬」詳しく調べるとここにも違いが存在します。
・抗生物質:原料が天然に存在する微生物を使って作られている。
・抗菌薬:様々な物質を化学的に結合して作られている。

違いがありますが、医療関係者でも厳密に使い分けることは無いようです。種類豊富な「抗菌薬」という大きな括りの中に抗生物質は含まれています。

「抗生物質」という言葉が良く知られているので、病院などではこちらを使うのが一般的。もし抗菌薬と言われたら抗生物質のことと思って間違いはありません。

スポンサードリンク

やっぱ頼りになる?! 病気の時の抗生物質

病気の原因となる細菌、それも命に係わるような細菌を死滅させたり、増えてしまうコトをSTOPできる抗生物質は無くてはならない薬ですね。

抗生物質が無かった時代は、細菌による感染症や傷口から入り込んだ菌の影響で命を落とすケースが沢山ありました。

抗生物質が当たり前にある現代も、病気をすれば心強い薬であるのは間違いありません。でもすべての病気に抗生物質が効果を発揮するわけではありません。

抗生物質の服用は、細菌に感染した病気には有効です。

抗生物質は1種類ではありません。様々な細菌に対応できるように、成分が違う抗生物質が製造されています。感染の状況や感染した人の体質などを考慮してお医者さんは抗生物質を選んでいます。

もし前回使った抗生物質が残っていても、服用しないで下さい。今の細菌には効果が無い場合もあります。

風邪症状の時に抗生物質は必要?

病院に行く理由として「風邪」はかなりの高確率ですね。熱がある・喉が痛いなどで診察をうけます。そこで問題になるのが風邪の時に抗生物質を出してもらうかどうか…

薬

これに関しては賛否両論あります。風邪の原因はほとんどが細菌ではなくウイルスだからです。細菌とウイルスの違いを確認しましょう。

  • 細菌
  • 細胞を持った微生物。適切な環境・栄養・水分があれば細菌だけで増えることが可能。

  • ウイルス
  • 細胞を持たない単純な微生物。ウイルスだけでは増えるコトができないので、他の生物の細胞に入り込んで増殖する。

細菌は細胞壁という膜に包まれています。細胞壁は人間の細胞にはありません。細菌だけが持つ細胞壁を抗生物質が攻撃することで、細菌を死滅させることができます。

細菌とウイルスは構造が違うので、ウイルス感染で風邪症状が出た時に、抗生物質は有効ではありません。でも薬…抗生物質が出るのはどうしてなの?

理由としてはこんなコトが考えられます。
・実際に細菌感染の症状が見られる。
・風邪で免疫力が落ちぎみの時は細菌に感染しやすいので、前もって出しておく。
・患者側が薬を出して欲しい。

単なる風邪と思っても、診察を受けて細菌感染が分かる場合もあります。この後細菌感染で風邪が長引くコトも考えられるので、予防策として抗生物質を服用というケースも。

病院に行って手ぶらで帰るのは不安、抗生物質があると安心できるからというメンタルな部分を読まれて出すコトもあるようですね。

喉が赤くても診察の結果がウイルス感染によるものなら、抗生物質が処方されない場合ももちろんあります。

とても有効だからこそ、効果ある使い方をして欲しい抗生物質。注意点と正しい使い方も知っておきたいですね。

抗生物質の副作用と注意点を知っておこう!!

効果のある薬には残念ながら副作用が付き物。抗生物質にも副作用がもちろんあります。

◆抗生物質の副作用例
・胃腸障害
・発疹
・身体のだるさ

細菌を死滅させる抗生物質ですが、腸内の大切な菌にも作用するので消化器系統に支障が起こります。発疹などの副作用が出た時も心配ですね。

副作用には個人差もあります。症状によっては大至急治療が必要な場合もあるので、注意が必要です。

副作用が出た時はこのまま飲み続けるか? 止めるか? の判断に迷いますよね。こんな時に自己判断は禁物。まず医師・薬剤師に相談をして下さい。

自己判断で抗生物質の服用をやめてしまうコトは、こんな心配な状況を作り出します。

抗生物質が効かない?! 耐性菌ができるのはどうして?

病気の原因になる細菌を死滅させるために服用する抗生物質。勝手な判断で服用を止めてしまうと体内ではこんなことが起きています。

◆細菌を死滅しきれず再び細菌が増えてしまう。
◆死滅できなかった細菌が耐性菌に変化する可能性がある。

気になるのは耐性菌、耐性菌とはこんな細菌です。抗生物質が効かない細菌

用法・用量を守らずに飲んだ結果、残った細菌が変化して「耐性菌」になります。耐性菌も細菌なので感染をします。

抗生物質が効かない細菌「耐性菌」の感染が拡大する可能性は否定できません。

抗生物質は病気を治してくれる薬です。目的に合った薬は診察をしないと決められません。飲み薬の市販薬が無いのはそのためです。

今の症状に合わせた抗生物質が処方されています。

次の3点を知っておけば「耐性菌」の発生を防ぎます。
◆耐性菌を作らないための3つのお約束
1.「用法・用量」を厳守。
2.細菌を完全に死滅させるために、すべて服用。
3.万が一残った薬を、自己判断で服用するのも禁止。

抗生物質は必要がある時に使う薬です。私もなんとなく「風邪を引いたら抗生物質」などと思っていました。せっかくの効果を無駄にしない使い方を覚えておきたいと思います。

体調の悪い時に詳しい話を聞くのはツラいかもしれませんが「お薬だしておきますね」と言われた時、薬の内容を確認するのは回復の手助けになりそうですね。

スポンサード リンク



このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す

Comments links could be nofollow free.

サブコンテンツ

このページの先頭へ