祇園祭のちまき飾り方と処分の仕方♪ 購入方法はこれしかない?
祇園祭の粽(ちまき)。別に京都で背比べするわけではありません。ちまきと聞いて想像するのは、やはり笹にくるまれたお餅系の、食べて美味しいもの.
祇園祭のちまきは形はちまきでも、食べる事はできません。でもパワーがあります。その内容も気になりますよね? 1100年の歴史は1100年分のパワーを秘めています。
祇園祭のちまき飾り方と処分の仕方♪ 購入方法はこれしかない?
お教えします。
ちまきって何?まずは由来から
祇園祭は八坂神社のお祭りです。八坂神社の主祭神はスサノオノミコト。彼が旅人となり蘇民将来家に一泊しました。
もてなしに感服したスサノオノミコトがお礼に、子孫を守るので目印に茅の輪をつけておいて、と言って去って行きました。
言いつけ通り茅の輪の目印をつけた蘇民家は、疫病の流行に一族が巻き込まれること無く子孫繁栄の御利益を賜りました。
雰囲気ある宵山と山鉾♪
茅の輪は、茅(ちがや)という植物で作ります。それを束ねて巻いたモノ、これが茅巻…ちまき…粽(ちまき)と、音つながり。厄除けのお守りとして、作られるようになりました。
ちまきには「蘇民将来子孫也」という護符がついています。古代のおもてなし名人蘇民さんの子孫です、「災いから守って下さい」という願いが込められています。多くの人がこれを購入して、一年間厄除けに飾ります。
ちまきの飾り方♪これでいいの?
ちまきを飾る場所。門または玄関の外側の上に飾ります。人が良く通るところを選んでください。お勝手口はNGです。
マンションは、どうすればいいか迷いますね。玄関の内側でも、大丈夫です。
目に付きやすいというのも、飾るポイントなので、入ってすぐの上の方に飾りましょう。ちまきは山鉾によって、ご利益もビジュアルも多種多彩です。飾る場合は透明のPP袋は基本的には外します。
蘇民将来子孫也の札が付いていればそのまま飾ります。札が付いていない時は特に決まりはないようなので自分で付けましょう。
汚れなどの対策として、PP袋は外さずそのまま針金を通しフックや釘に掛ける方法もあります。
一年間家の中に災厄や流行病が入ってくるのを防いでくれるちまき。本来は購入とは言いません。「ちまきを受ける」が正しい言い方です。
コレ実は読者さんから教えていただきました。貴重な情報をありがとうございます。日々の暮らしを見守るちまきのパワーは、衰える事を知らない京都そのものですね。
ちまきの処分の方法は?
一年間玄関で家族を護ってくれたちまき。購入した各山鉾に返納するか、八坂神社に納めます。節分に吉田神社に納める。立木さんに納めるのもアリだそうです。
これは京都人専用の、お返し方法ですね。立木さんは滋賀県大津市の、厄払いで有名なお寺「安養寺」の事です。
観光で訪れて購入した場合は、どうすればいいか? 近所の氏神様に納めればいいそうです。注連縄などを納める時に、一緒に持って行けば大丈夫。安心してちまきが飾れますね。
ちまきの購入方法は? 地元密着です
八坂神社では7月1~31日まで、神社オリジナルちまきを販売しています。日程が合わない方はこちらでの購入もおススメです。その昔は巡行の時に撒いていた事もあったそうですが、今はやっていません。
人気の山鉾のちまき。これが購入できる場所は、山又は鉾の納められている町に限られます。
日にちと時間は基本7月14日〜16日の宵山。曳き初めを行う山鉾は、12・13日で開始をする場合もあります。販売場所は、「山鉾町マップ」などで確認して、近くに行けば分かります。ネット販売はしていません。
オークションに出ているという噂もありますがこれだけは、現地のこの日・この時間でしか入手できません。
一見さんお断りではありませんが、現地での対面販売で、ご利益が得られる地元密着型のお守りなのですね。
個性が満開♪ご利益に合わせてゲット!!
厄除け・疫病除けの、ご利益が基本ですが、山鉾の由来で種類豊富なお守りがあります。ベストマッチングの、お守りを入手しましょう。
- 縁結びをお願いしたい
- 安産を祈願したい
- 学問成就で成績UPしたい
- 悪事を避けたい泥棒に来てほしくない
保昌山
和泉式部に恋した平井保昌様がご神体。その恋実ってますよ。
占出山 船鉾
安産の神、神功皇后にゆかりがあります。船鉾の皇后は岩田帯をまいています。巡行の後、妊婦さんに授与。ご利益間違いなし。
油天神山 白楽天山 太子山
それぞれのご神体は、菅原道真・白楽天・聖徳太子と、頭のイイ方ばかり。あやかりたい。
黒主山
食べられるちまきを販売。笹の葉で包んだ黒糖味の生麩。こちらは消費期限内にお腹に納めましょう。
お守りのちまきには、桜の造花がついています。これを、玄関に挿せば悪い事も、泥棒もやってきません。でも玄関の鍵を掛ける事は忘れないで下さいね。
この他、金運・勝負運・不老長寿・迷子除けと、願い事すべてを引き受けてくれるちまき達。同時に販売される、グッズも人気絶大。
てぬぐい・扇子はもとより、ストラップにあぶらとり紙、Tシャツも。古いものを守る一方で、進取の気運も忘れない京都です。
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