ミスミソウと雪割草の違いは? 変わる季節を教えてくれる色はナニ?? 種類が豊富ってホント?!
ミスミソウ、雪割草。カタカナと漢字が並びました。この2つを並べた理由は後ほどお話しします。よく目にするのは雪割草でしょうか。雪の漢字を使った花は様々な場面で使われます。
雪そのものが花に例えられることもありますね。雪が降る季節が終わりに近づいた頃の花の姿に雪を使うのは寒さに耐えている花へのエールでしょうか。独りで耐えているのではありません。
待ち遠しい春はもうそこまで来ていると信じたいのです。それを信じてイイと教えてくれるのはこの季節に咲く花です。
暗い地面の下でひっそりと待っているようなイメージを持たれることもあるでしょう。違いはあるの? 雪割草とミスミソウ。秘密主義の2つの花のつながりを紐解きます。
ミスミソウと雪割草に違いはあるの? つながりはないの??
ミスミソウと雪割草に違いはあるのでしょうか。ミスミソウと雪割草、見た目からもつながりや関係は見当たりません。2つの花に違いがあるのかどうかの答はコレです。
景色と共に楽しむ雪割草♪風も感じられます
ミスミソウのもう1つの名前が雪割草
2つの間柄にあるのは違いではなく「=(イコール)」でした。
春の到来を教えてくれるミスミソウは日本海側の雪深い地域から太平洋側まで主に本州に生育しています。
「ミスミソウ=雪割草」が分かりました。それだけにミスミソウのことをより深く知りたくなりませんか。この後はミスミソウについてのお話です。
花の時期は名前の通り? エッそこは違うの??
ミスミソウには雪割草という別名があります。2つの名前を並べてみるとつながりがイメージできません。それならばますはミスミソウについて調べてみます。
ミスミソウとはこのような植物です。
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◆ミスミソウ
- キンポウゲ科ミスミソウ属
- 開花は3月~4月
- 花びらに見えるのは萼片(がくへん)
キンポウゲ科に属している花は他にはクレマチスやラナンキュラスがあります。同じ科とは思えない花が多数属していますがミスミソウもその1つだったのです。
花が咲く時期は早春、咲き始めるのは太平洋側から。季節の進みと共に日本海側の石川県などで開花の時期を迎えます。
雪が完全に溶ける前から花が咲くので雪割草と呼ばれるようになったようです。
赤・白・ピンク・バイオレットと花の色は多彩です。色とりどりの花びらに見える部分は花ではなく葉のような働きを持つ萼片。
カワイイ系の早春の花は思ったより隠しごとが多いタイプでした。
そして隠していることがまだあるのです。この後もミスミソウ・雪割草のお話を続けます。
科目は西洋的だしカタカナの花だけどホントは??
北半球に広く分布するキンポウゲの仲間に属しているミスミソウ。別名はあってもカタカナ名が広く知られている。
このような理由からもしかして外来種と思ってしまうのですがミスミソウは違います。ミスミソウの故郷は日本です。花の可憐さは江戸時代の人の心も掴んだようです。
ミスミソウの花を育てる、品種を作るなどの大ブームが起きました。当時の園芸用ガイドブックにも載っています。
秋のイメージがあるけれど実は違います♪忘れたくないけれどけじめをつけるサポートが期待できる? 都忘れのお話しはこちらで!
そして今ではこの4種類が日本に咲いているミスミソウです。
・オオミスミソウ(大三角草)
・スハマソウ(州浜草)
・ケスハマソウ(毛洲浜草)
ミスミソウのミスミは葉っぱの先がとがっていてそれが、3つの角に見えるのでつけられたようです。オオミスミソウはミスミソウがシンプルに大きくなった品種です。
日本海側に多く見られるのがオオミスミソウ。寒さが厳しい地域ですがピンクや白の萼片が春の訪れを教えれくれます。
スハマソウのスハマは和スイーツの素甘っぽいからではありません。州浜台に葉の形が似ているところから付けられました。
州浜台は海岸線をデザイン化した曲線でできた天板に足をつけて料理などを飾り盛りする宴会用の器。
お目出度いシーンで使うものなので縁起の良いネーミングです。
ケスハマソウは文字通りケがポイント。州浜台状の葉の両面に産毛が生えているので毛洲浜草になりました。
4つはそれぞれ特徴を持っていますがどれもキンポウゲ科ミスミソウ属の仲間で、別名は雪割草です。
同じ名前の花があるけれど関係は?
本州各地に咲く山野草のミスミソウ。同種の州浜草や別名の雪割草は春の季語にもなっています。ところで別名の雪割草はどこかで耳にした花の名前と思っていませんか。
確かにあります雪割草と同じ名前の花。ただしその花はあくまでカタカナで「ユキワリソウ」と表記します。
こちらはサクラソウ科サクラソウ属の仲間。高山植物で春の終わりから7月ごろに花が咲きます。
まったく同じ響きなので混乱してしまいそうですが、生育地は北海道の礼文島や本州ならアルプスと呼ばれるような冷涼な環境の高地です。
平地と比較して雪解けも遅い地域です。雪の下で耐えた時間が長いからこそユキワリソウという名前がより深いものに思えますね。
漢字の雪割草は自生のものが徐々に減っているようです。
身近に手に入る園芸種があるために自生の雪割草の存在は軽く見られがち。絶滅の心配も出ています。
自然で咲く雪割草の存在がなければ萼片の美しさも伝えられません。美しさの中の可愛さは他には無い存在。咲き続けるための努力を惜しまなければきっと応えてくれるでしょう。
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