カーネーションが野生に存在? ブーケの常連が持つつながりは思いがけない方向に??

カーネーション。花にはあまり興味がない人でも何となくイメージができる花の1つでしょう。この花が注目される日がありますね。他の花の提案も増えていますがやはり主役の座は揺るぎません。

5月の第2日曜日の花屋さんの店頭にも近年は工夫が見られます。シンプルにカーネーション1本だけをラッピングしたものやシックなアレンジなど、選ぶ側のメンタルをくすぐります。

以前スーパーで買い物をしたらカーネーションをもらったことがあります。思いがけない体験に心がホッコリしました。

認知度の高さからズーっとこのフォルムで咲いていると思っていませんか。でも原点があるはず、野生でもカーネーションは咲いている? あまり知られていない真実を紐解きます。

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カーネーションは野生にいるの? お店じゃないの??

カーネーションの野生についてのお話です。最初にお伝えしますが、カーネーションが突如と野生化してしまう訳ではないのでご安心ください。

2つの花の共演です♪ 比べてみるとナニかが分かる?

カーネーションはすっかり定着した花です。花屋さんの店頭には必ずといっていいほどカーネーションがあります。それ故にカーネーションの基本情報があまり出回っていないのも確かです。

ここではまずカーネーションを植物的な観点から確認したいと思います。

    ◆カーネーション

  • ナデシコ科ナデシコ属カーネーション種
  • 故郷は地中海地方
  • 日本には江戸より前に輸入

カーネーションは切り花に多い菊でも百合でもなく撫子(ナデシコ)と同じグループに属しています。撫子はどちらかといえば、野に咲く花のイメージがあるでしょう。

河原撫子は秋の七草のメンバーの1つ、風に揺れつつ咲く花です。

花屋さんの常連のカーネーションは野の花にルーツを持っているのです。

科と属は同じですがその先に分類はカーネーションという独立した種類。ヨーロッパの中でもやや南寄りの地域が原産国、日本にとっては外来種の花になります。

江戸より前の年代に輸入されたという記録が残っているようです。

400年以上前にすでに輸入されたカーネーション、次は時計を巻き戻してカーネーションが野の花だった時代のお話をしたいと思います。

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原点回帰してみる? どこか似ているよね?

今ではすっかり花屋さんが定位置となったカーネーション、野に咲く花のグループに属しています。

品種改良前のカーネーションも河原撫子と同じ一重咲きで、大地で花を咲かせていました。

いつもと違う花を選ぶ時の選択肢の1つです♪ 鉄線は和のイメージだけど別の顔もあるの? こちらでご紹介しています

河原撫子の花びらには細かなフリル状の切れ目がありますが、一重のカーネーションの花びらもフリルがあります。やはりつながりが感じられます。

原産国で自然に咲くナデシコ科の花は可憐で手に取りやすく、交配がしやすいという特徴もありました。

リアルに花を手にしたい人々の間で園芸用の品種改良が始まりました。盛んに栽培を行っていたのはイギリスやオランダ。

17世紀にはすでにすでに300種類を超える品種があり、八重咲の種類があったのです。

この後約1世紀を経て現代に流通するカーネーションがの基になる品種も生まれました。

ガーデニングブームそしてより多くの人たちへ、カーネーションには花を手にするために花に夢中になる人々の英知と努力も込められています。

ピークは周知の事実? でもホントのところは??

自然の中で育つ花は基本開花時期が限られているのがほとんどです。桜は特に開花の情報量が多い花です。それならば改良前のカーネーションの時期はどうなのでしょうか。

原種のカーネーションの開花時期は春の終わりから初夏にかけて、月でいえば4月後半から6月辺りなので5月は流通量がピークになります。

カーネーションが輸入される前から咲いていた河原撫子は秋の花ですが同じナデシコ科の花でもカーネーションの旬はイベントにも照準があっていました。

切り花としての需要が高まるとともに以前からある旬にプラスして9月~10月に咲く品種もあります。

カーネーションの切り花は年間を通して流通しています。メインにもサブにもなる頼りになる花材として認知されているのです。

原点にもどればもっと使える? ルールはあるの??

現在のカーネーションの原点になったナデシコ科の花たち。日本では撫子の花は万葉集の歌の題材にも選ばれています。この流れからもちろん文様にもなっているのです。

一重の撫子の文様は秋を連想させる冷涼な季節の移ろいが感じられます。

同じナデシコ科のカーネーションですが、花をリアルに描いたものなら季節は本来の開花の時期を少し先取りする4月初めから使えるでしょう。イベントに合わせるのもアリと思います。

限定的になってしまうのが惜しいと思うほど身近になっているカーネーションですが、アラベスク模様では一重の花と曲線が溶け込んでいます。

5月のイベント以外にも使えるエスニックな雰囲気でいつでも手元においておけるカーネーションとしておススメです。

野原に咲いていた野生のカーネーションの可憐さや愛らしさは今も受け継がれています。イベントに向けた準備は少し早めにスタートすれば余裕をもって決断できるはず、さあチェック開始です。

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