芙蓉と酔芙蓉の違いは? 頭に付いた一文字が示してる?? 酔うほどに美しいってホント?!

芙蓉と酔芙蓉は別の花なのでしょうか。醉は「酔う」なので1文字がつくだけでずいぶんイメージが変わるように思えます。それほど背が高くならない・沢山の花が咲く、このようなことから芙蓉は庭木としても人気です。

真夏にも花が咲くのでお茶席の花にも選ばれます。厳しい暑さが来るのはわかっているけれど、黙ってそれを受け止めるような表情を芙蓉は見せてくれます。

春先に咲く花との大きな違いは葉っぱにも見ることができるでしょう。緑の葉と花の対比も夏の花の醍醐味です。

それでは本題にもどります。最初に載せた2つの花の名前にはどのような違いが? 芙蓉と酔芙蓉。酔うほどの美しさを見せる花には迫りたくなる謎があるのかを調べました。

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芙蓉と酔芙蓉の違いは? 頭の文字がポイント??

芙蓉と酔芙蓉に違いはあるのでしょうか。同じ部分があっても芙蓉のまえについた「酔」の漢字はナニかを惑わせるようにも感じられます。

芙蓉と酔芙蓉に違いがあるのかに対する回答はコレです。

花が作る60秒のショートストーリー

芙蓉と酔芙蓉には違いがあります。

同じ芙蓉ですがこの2つには違いがあるのです。どちらも年間でも1番気温が高くなる時期に咲く花ですが、同じ花ではありません。

降り注ぐ太陽の光が灼熱と呼ばれる季節に咲く花はそれほど多くありませんが芙蓉と酔芙蓉は別の花。この後は2つの違いについてご紹介します。

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芙蓉と酔芙蓉はナニが違うの? 同じところは?? 1番の違いはそれ?!

芙蓉と酔芙蓉の違いは名前だけではありません。似ているように思える2つですが違いは1つだけではないようです。2つの違いと合わせて共通点を表にしてみました。

★★★ 芙蓉 酔芙蓉
科・属 アオイ科フヨウ属 アオイ科フヨウ属
開花時期 7月~10月 8月~9月
開花時間 早朝~夕方 午前~夕方
花びら 一重咲き 八重咲
色の変化 ピンクが濃い目に 白からピンクに変化

芙蓉と酔芙蓉の科と属は同じです。元になる芙蓉には庭などで育てるための幾つかの園芸種があります。

酔芙蓉は芙蓉の園芸種の1つです。

芙蓉は夏の初めに花が咲き始めます。酔芙蓉が咲き始めるのはその約1か月後、そして芙蓉はになっても咲き続けます。

同じく夏の木に咲く花です♪似ているけれど違いは魅力のポイントにも! ムクゲの花言葉のお話はこちらで

開花の時間は芙蓉がやや早起きのようです。朝に咲いた花をそのまま飾ることもできるでしょう。ここにはもう1つの共通点があります。

2つとも朝開花したら夕方にはしぼむ「一日花」です。

24時間以内に花が終わってしまいますが、つぼみも多くつくので次々と花が咲くメリットも持ち合わせています。

芙蓉の花びらはほぼシンプルに5枚、酔芙蓉はお花紙で作ったような重なる八重咲。ただし八重咲の芙蓉も一重の酔芙蓉もあるので多種多彩の花は侮れません。

花びらの色の変化が1番のポイントですね。芙蓉はピンクならその色は次第に濃くなります。ちなみに白い芙蓉は白のままで変化はありません。

酔芙蓉は最初は白い花びらで咲きますが夕方が近づくにつれてピンクに色を変えていくのです。

酔芙蓉のネーミングのきっかけとなった変化ですね。この後はどうして酔うような変化を見せるのかを紐解きます。

飲んでいたの? そうじゃなくて予想外??

芙蓉の園芸種である酔芙蓉。芙蓉と花の大きさはほぼ同じですが花びらの枚数が多いので華やかさが増します。

そしてその花が朝は白いのに次第に色づくとピンクになる様子はミラクルにも見えるでしょう。酔芙蓉はどうしてこのような変化をするのでしょうか。酔芙蓉にはこのようなことが起きています。

  • 酔芙蓉の変化をチャートで
  • 朝に白い花が咲く

    時間が経つと「アントシアニン」が化合で作られる

    貯まったアントシアニンと気温が花の色をピンクにする

    ピンクを通り越し赤のような色に変化する場合も

ブルーベリーや紫キャベツに含まれているアントシアニンは植物が持っている自然にできた色素です。

酔芙蓉の花はこの成分を作ることができるのですね。

ポリフェノールが作られただけでは色は変わりません。もう1つの条件は温度です。

気温が25度以上になると色の変化が起こります。

気温が高くなればピンクから赤に近い色に変化をすることもあるようです。1本の木に「白・ピンク・マゼンダ」が咲く様子はこちらが花に酔わされてしまうでしょう。

もう1つ似ている花があるの? どこを確認するの??

芙蓉と酔芙蓉が咲く季節にやはり木に咲く花があります。その花の名前は木槿(むくげ)です。花の形がとてもよく似ているのですが芙蓉と同じアオイ科フヨウ属の仲間です。

違いは花と葉にあります。芙蓉と酔芙蓉の花は10cm~13cmと意外と大振り、葉は15cmほどで尖った部分が5か所あります。

木槿の花の大きさは6cm前後、葉は5cm前後で尖った部分が3か所なので、芙蓉よりかなり小さめです。

開花の時期は7月~9月なので芙蓉や酔芙蓉と被っているので混乱しますが花と葉をチェックすれば芙蓉と木槿の区別をつけることができるでしょう。

アオイ科の花たちは様々な表情をみせてくれます。純粋に一途に咲く芙蓉、色を変えて無垢から妖艶な姿を見せる酔芙蓉。どちらも選びきれない魅力があります。

夏の散歩で出会える花、2つの花が咲く空間は厳しい季節が少し和らぎそうですね。

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